読者のみなさま、こんにちは。
深夜の大きな地震の速報で、あの5年前の震災の恐怖を思い出しました。被災された方は、落ち着かない日々を過ごされていることと思います。一刻も早く平穏な生活が戻るよう、心よりお祈り申し上げます。
ちょうど「医療は癒しになっているのか?」ということについて、考えを巡らせていたところでした。震災では、癒しの役割の重要性を特に実感するものです。
今回はエビデンスから少し離れて、このことについて書いてみようと思います。連載中の「かぜの研究」は休載とします。
癒し手としての医者
「癒し」というコトバには科学的な厳密さを欠く、怪しげな雰囲気があります。国語辞典では「平安な気持ちにさせること」などといった意味です。
科学的な記載には、その定義を明確にする必要がありますが、本稿ではいったんそれを棚上げしておきたいと思います。 それはまさしくこの問題の核心部分であろうと疑っていますが、ここで触れる準備がまだ十分できていません。
読者のみなさまそれぞれの「癒し」をイメージしながら、まずは読み進めていただければと思います。
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