普段、私はいわゆるEBM(Evidence Based Medicine)のスタイルに則って記事を書いているつもりですが、EBMの考え方として、とても大事なことの一つが、「当たり前を疑う」ということです。これは、今まで当たり前だと思われていた治療が、統計学の手法を用いた疫学的な研究により無効であったり、あるいはむしろ有害であったりすることが明らかになっているからでもあります。
そのように、「当たり前を疑う」という考え方からすれば、今回のテーマのような「医療は人を癒せるのか?」という疑問は、EBM的にもとても重要な問いだと思います。私が扱うにはちょっと荷が重いような気がしますが、論考というよりはエッセイのような感じで、つれづれに思ったことを書いてみようと思います。
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