皆様こんにちは。栃木県内の総合病院に勤務している内科医です。先月から始まりました地域医療ジャーナル。お楽しみ頂けていますでしょうか?私はどちらかと言えば、患者さんにお役に立ちそうな医療情報を提供していこうと思っているのですが、普段の仕事ゆえか必然的に?高齢者向けの話題が多くなってしまっています(^_^;)。メルマガを呼んで下さっている方と直接関連するかは分かりませんが、是非周りの高齢者の方々へ情報提供してくださいませ。それでは今月も宜しくお願いします。
ちなみに大元のブログは栃木県の総合内科医のブログです。日々情報更新しておりますので、お暇がありましたらお立ち寄りください。
さて、第2回は、"高齢者の痒み”がテーマです。皆様の周りに痒みがなかなか良くならない高齢者はいらっしゃいませんでしょうか?そして、色んな薬を出しては見るもののなかなか良くならない・・・実は結構大きな問題なのだけれど意外ときちんと対処されていない問題のひとつです。アレ○ラとかポラ○ミンとか処方されちゃいますが、それで良いのでしょうか?
今回取り上げる論文は、”Pruritus in the older patient1)”というタイトルで、 2013年12月に、Journal of American Medical Association(JAMA)というアメリカの超メジャー雑誌に掲載されたClinical reviewです。今回はこの論文を元に高齢者の掻痒感について考えていきたいと思います。
2023年3月号 vol.9(3)
「世界なんて簡単に変わるはずがない」 多くの人は疑いようのない事実だと考えてい…
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