地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2016年10月号 vol.2(10)

読者投稿:医療は人を癒せるのか?

2016年09月22日 12:28 by ph_minimal

 随分、壮大なテーマである。私にとって「癒し」という言葉から連想するものは音楽であり、頭の中でアイスランドのポストロックバンド、Sigur Rosの音楽が流れ出し、ささやかな安らぎを与えてくれたのだが、「癒し」と聞いて思い浮かべるものは人それぞれであろう。

 まず、「癒す」という言葉の定義を整理しておく必要がある。辞書を引くと、「病気や傷を治す」と説明されているが、「癒し」という言葉から連想するのは病気や怪我の治癒というより、ヒーリングという意味合いの「癒し」をイメージする方が多いのではないだろうか(healingももともとは治癒という意味だが)。癒し系という言葉がメディアで頻繁に流れた頃から、「癒す」という言葉は病気を治すというよりは、安らぎを与えるというニュアンスが強くなったと思われる。

 そのような背景もあることから、ただ「病気を治す、傷を治す」だけでなく、「医療は安らぎを与えるのか」というより広い観点で考えてみたい。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

[特別寄稿] デザイン・コンパス ― 医療情報を「伝える」から「伝わる」にする技術

2019年10月号 vol.5(10)

”フレーミング効果”と”ナッジ”をめぐる倫理的問題

2019年10月号 vol.5(10)

ライブラリアンによるないないづくしのEBM 第6回: 俯瞰と普遍と不可知

2019年10月号 vol.5(10)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2020年07月号 vol.6(7)

誰にもいつか訪れる時間。 それは遠い未来かもしれないし、近い未来かもしれな...

2020年06月号 vol.6(6)

なくなって困るものもある。 なくなっても困らないこともある。 「医療に依存...

2020年05月号 vol.6(5)

人類の「目に見えない敵」との戦いは、 いまだ先が見通せません。 世界中の人...