地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2017年04月号 vol.3(4)

過敏性腸症候群の新薬は有効ですか?【前編 疾患と既存薬】

2017年03月24日 03:39 by ph_minimal
 ついさっき年が明けたと思っていたらもう春ですね。あっという間です。

 春といえばどんなイメージがあるでしょうか。
 卒業、入学、お花見、花粉症…etc

 個人的には、真っ先に頭によぎるのは…、

 棚卸

 薬局に在庫している医薬品をすべて数えるという一大イベント!
 2年に一度の薬価改定では、医薬品の薬価が下がるため、医薬品在庫を無駄に多く抱えているほど損をすることになりますので、棚卸に向けて在庫を絞るのですが、これがまた大変で…以下略

 棚卸が終わると、この呪縛から解放され、発注発注発注ゥゥ!とスカスカになった在庫を補充し、どこからでもかかってこい!となるのですが、"季節モノ"の花粉症薬を発注し忘れたりして、新年度早々、「うわあ!急配だ!」と慌てふためいたりしているうちに、桜は散ってゆき、お花見に行く間もなく春が過ぎ去っていくわけです。

 まあそれはさておき、4月といえば、大学を卒業したばかりの夢と希望に満ち溢れた若者が社会に解き放たれる時期ですね!我が社にも夢と希望に満ち溢れた新卒薬剤師がやってくることでしょう!

・大変かもしれないけど何事もチャレンジだ!楽しみだぜ!(←ポジティブな人)
・ああぁ、いろいろと不安だなぁ…(←ネガティブな人)

 この2パターンに分かれそうですね。私は不安のほうが強かったですが、最近の若い人たちはどうでしょうか。環境の変化は大なり小なりストレスにもなりうると思います(私は配属異動のたびに心身ともにやられます)。

 このストレスとの関連が強い疾患として、過敏性腸症候群(IBS; Irritable Bowel Syndrome)が知られています。

 緊張してトイレに駆け込んだりすることはないでしょうか?私はお腹が弱くて、会社の偉い人と食事に行ったりすると、緊張で腸の動きがおかしくなるのか、お腹が痛くなったりすることがあります。悲しいかなぜんぜん美味しくありません。痛いのですから…。

 現在の私は日常生活に支障をきたすほどではありませんが、このような傾向が強い場合にはIBSの疑いがあるかもしれません。
 検査では異常がないにも関わらず、腹痛/腹部不快感と便通異常が慢性的に持続もしくは繰り返すとされるこの疾患は、一般的にお腹をくだしやすいというイメージが強いかもしれませんが、女性においては便秘が優位な便秘型IBSも多いとされています[1]。

 そこで、満を持して新登場したのが、便秘型IBSに適応を有するリナクロチド(リンゼス®)です。作用機序も今までにないタイプの正真正銘の新薬ですので調べてみたいと思います!

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