今月号も最後までお読みいただき、ありがとうございます。いかがでしたでしょうか?
虎の威を借る狐
syuichiaoさんの「小説と権威と、学びの"かたち” ~権威介在型モデルから消費者生成型モデルへ~」にはこのように書かれています。一部引用します。
学術的なコンテンツへの価値判断においては、おそらく小説や音楽、映像などの娯楽分野の潮流とは異なり、未だ権威介在型モデルが健在です。
例えば、自分で研究した論文を、インパクトファクターの高い専門誌に投稿するか、自分のブログメディアに掲載するか、と考えてみたときに、ブログに研究データを掲載する研究者はまずいません。これは論文の読み手、つまり自分を評価してくれるであろう他者の価値基準がどこにあるのか、ということを意識せざるを得ないからです。つまりコンテンツの内容とは別に、コンテンツを媒介するプラットフォームに価値を見出しているのが、この学問分野の世界であり、価値の背後にはやはり”権威”の存在があることは明確でしょう。
日頃から感じていたことでしたが、「権威介在型」というコトバでちょっと整理されたように思います。
そう、みんな権威の存在を意識しているのです。
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