地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2017年10月号 vol.3(10)

音楽療法士の視点から考える、エビデンスと倫理の問題

2017年09月24日 11:27 by yumikosato

 近年、日本では、医療に関するでたらめな情報がネットやメディアに溢れている。16年ぶりにアメリカから帰国したとき、私はこの現状に驚いた。

 音楽療法も例外ではない。音楽を聴くだけで「がんが治る」、「頭が良くなる」、「認知症にならない」というような話をよく耳にする。そして、このような内容の本やCDが市場に出回っている。さらに驚くのは、このような主張をしているのが、社会的地位のある医師である場合が多いということだ。

 そもそも、音楽を聴くだけでは「音楽療法」にはならない。しかし、音楽療法が明確に定義されていない日本では、「音楽を聴くだけで〇〇〇になる」というような発想が「音楽療法」と結びつけられてしまうことが多い。私のもとには、「音楽療法は嘘くさい!」という怒りのメッセージが届くことがあるが、一般の人がそういう気持ちになるのも無理はない。

 

 

 

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

音楽療法士たちが抱える〈悩み〉とは?

2018年03月号 vol.4(3)

「音楽療法でやってはいけないこと」とは?

2018年02月号 vol.4(2)

報告:クラウドファンディング無事終了しました

2018年02月号 vol.4(2)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2018年10月号 vol.4(10)

今回は特集「医療倫理とその教育」を企画いたしました。 6人の連載記者がそれ...

2018年09月号 vol.4(9)

治療が有効かどうかを判断することは いつもむずかしい それと同じように 治...