地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2017年06月号 vol.3(6)

プラセボの予後からわかること

2017年05月24日 10:32 by bycomet

何もしないということか? 

 かぜに有効な治療がないことは、ここまで取り上げてきました。

 有効な治療がないといっても、かぜは自然に治るものです。どうしても症状を一時的に改善したい、という場合には対症療法を選択せざるを得ませんが、薬には有害事象(副作用)もあります。

 かぜと診断された時点では、そのまま様子をみるというのが最善の選択肢となるでしょう。

 それは、何もしない、放置するのと同じではないか?

 そうですね。医師の仕事としては、本当にかぜ以外の治療が必要な病気はないのか、という点を見極めること(診断)です。そこが専門家としての重要な仕事なのです。

 わざわざ病院に来たのに、薬もなくただ何もせずに様子をみていろというのか? 

 そうですね。それでいいということですが、薬を処方してもらおうと思って受診した人には、なかなか納得していただくのが難しいところです。処方の要望は無下に断れないものです。

 まあ、日々困りながらもなんとか現状を打開すべく、こうして情報発信をつづけているわけです。

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