地域医療ジャーナル

2017年08月号 vol.3(8)

キメラ胚やiPS細胞から移植臓器を“畜産”する時代の「臓器培養容器」とは?

2017年07月21日 08:30 by spitzibara

 今年3月、ついにヒトとブタのキメラ胚の作成に成功、これでキメラを使った臓器移植が現実に一歩近づいた! というニュースがありました。このブレークスルーを報道する日本語記事の冒頭には、以下のように書かれています。

 米国では毎日、22人の臓器移植待機患者が死亡している。肝臓や腎臓やすい臓をホスト動物の体内で培養することが可能になれば、医療の世界における臓器不足は解消されるだろう──こうした期待を高める研究が、先日発表された。

 へぇぇ、移植用臓器を「ホスト動物の体内で培養する」ことが可能になるのかぁ……と素人はびっくり仰天していたら、先月この「ホスト動物」をめぐって英国の生命倫理学者が驚くべき提言をしている論考が目につきました。

 Journal of Medical Ethicsのブログの記事、"No Pain, All Gain: The Case for Farming Organs in Brainless Humans(痛みゼロ、うまみばかり:「脳のないヒト」で臓器を畜産することへの肯定的な議論)”。著者は、マンチェスター法科大学の生命倫理学と医療法の上級講師、イアン・ブラッシントン。

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