地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2017年11月号 vol.3(11)

インフルエンザワクチンは打つべきですか?

2017年10月22日 03:24 by ph_minimal
2017年10月22日 03:24 by ph_minimal
 はやいものでもう11月ですね。"11月"と聞いて連想するのは「インフルエンザワクチン」です。毎年接種しているので、条件反射のように私の頭の中のTo Doリストに挙がるようになりました(ちなみに"7月"で連想するのはフジロック、"8月"はサマソニ…、以下略)。
 私が配属されている薬局を含めた約10店舗の勤務シフトを作成していた頃は、毎年、11月になると「頼むから全員予防接種して」とスタッフに懇願メールを送っておりました。当時の私は医学論文などまったく読んだことはなく、インフルエンザワクチンの有効性もよくわかっていないまま、職員がインフルエンザになるリスクを少しでも減らしたい一心で、一斉メールを送っておりました。思い返せば「勤務シフト崩壊」という有害アウトカムを防止することだけしか考えていなかったのですが、「病欠による人員不足→待ち時間増加→患者さんの負担も増大!」ということでこれもやはり患者さんに直結する真のアウトカムといえるでしょう(←強引)。
 今、私が毎年ワクチンを打っている理由は「勤務シフト崩壊」だけを懸念してのことではありません。インフルエンザワクチンは予防効果が決して高いとはいえないので、打つべきか打たないべきか、さまざまな意見があると思いますが、私は医療従事者として打つべきだと考えているので毎年予防接種を受けています。今一度、インフルエンザシーズンに入る前にワクチンの有効性について調べてみましょう。
 
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

新型コロナウイルスワクチンの接種をめぐる課題と障壁

2021年04月号 vol.7(4)

2013年6月の“ちょっと面白い”乳がん予防エントリーを振り返ってみた

2015年11月号 vol.1(9)

読者コメント

バックナンバー(もっと見る)

2023年3月号 vol.9(3)

「世界なんて簡単に変わるはずがない」 多くの人は疑いようのない事実だと考えてい…

2023年2月号 vol.9(2)

渦中にいると気づかないぐらい ささいな判断の違いが 後になって大きかったとわか…

2023年01月号 vol.9(1)

人らしさ それは人間が持つ、魅力的で神秘的なもの。 その聖域が 人工知能(AI…