今月号も最後までお読みいただき、ありがとうございます。いかがでしたでしょうか。
今月号から、新しい連載もはじまりました。
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個人的な体験からあたたかな医療をさぐる
2017年10月号の編集後記をふりかえっておきます。
ところで、「冷たい医療」の対極にある「あたたかい医療」とはどんな医療のことでしょうか。一体どのような医療なのか、今のところぼくはぼんやりしたイメージしかありません。
医療者はそれを示すことができていないように思えます。きわめて主観的なもので、定義することさえ難しいのかもしれませんが。
それでも、おそらく医療の利用者のほうは、それを明確に区別できるのではないでしょうか。どんな医療が冷たくて、どんな医療があたたかいのか。そして、利用者はあたたかな癒し手と医療を求めているはずです。
ぼんやりしたイメージを明確にすることができるのか。「冷酷なエビデンス」と「あたたかな癒し手」は両立できるのか。これからも考えていきたいと思います。
企画特集「冷酷なエビデンス」のあと、それではあたたかな医療とは何か、ここを模索していくことが当誌の課題だろう、と感じたところでした。
今月号のspitzibaraさんの記事 「母乳」をめぐる個人的な体験 は、まさにここに呼応していただいたかのような記事でした。心痛めた過去のつらい体験を文章化していただきましたが、医療者にとってたいへん貴重な手記です。
医療の利用者はよく見ています。そしてあたたかな医療を感じとることができます。
医療者はこうした声を拾い上げながら、日々の医療を見直していく必要があるでしょう。エビデンスは冷酷ですが、医療はあたたかなものにしていくほうがよく、それをつないでいるのは医療者の癒し手なのです。
これからも、こうした話題を考えていきたいと思います。
看護師の視点から
久しぶりに記者を新規登録させていただきましたので、ご紹介します。
kangosyoku_no_ebm さんです。
読者のみなさんの中には、本拠地ブログ「看護職のEBM」でおなじみかもしれません。
以前、Evidence-based nursing (EBN)というコトバや雑誌までありましたが、雑誌は廃刊となり、EBNというコトバも忘れ去られたようでした。
そんな中、看護師の視点からEBMを取り扱っている、数少ないブログのひとつです。
看護師・保健師という立場でEBMをどのように取り組んでいけばよいのか、当誌に新たな視座を提供していただけるものと、期待しております。
準備ができ次第、連載記事をご寄稿いただく予定です。ご期待ください。
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記者のみなさん、Publishersさん、そして読者のみなさんの支えなくしては、ここまで来れませんでした。
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それではまた、来月。
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