地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2018年01月号 vol.4(1)

インフルエンザに治癒証明書なんていらない

2017年12月21日 10:42 by bycomet

 読者のみなさん、こんにちは。

 連載「かぜの研究」、いよいよ今回で30回目となります。いつまでやるんでしょうか。

 さて、インフルエンザ流行期に入りました。とくに学童期の流行がはじまると同時に、あの書類を書く機会も増えてきます。

 そう、「治癒証明書」です。 

 ちょうど時節柄もよく、この治癒証明書について少し書いてみたいと思います。かぜの研究というよりも、現場の問題とその対策といった内容になると思います。

 

インフルエンザは自然に治るはずなのに

 インフルエンザの流行期には、「学校に提出しなければならないから」という理由で、治ったばかりのインフルエンザ患者が再び医療機関を訪れることになります。

 忙しくなる流行期の外来診察室では、インフルエンザ発症時の診断だけではなく、順調に治癒しているか判断する「回復期の診察」も同時並行で行わなくてはならなくなります。

 もちろん、この「回復期の診察」が重大な影響を及ぼす判断だというのならいざ知らず、インフルエンザは自然に治る病気ほとんどの人は経過が良好で合併症なく治っています

 結果的に大きな流行が終息する時期になると、治癒証明書のために外来が忙しいという「不毛な」状況が繰り広げられることになるわけです。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

インフルエンザウイルスの排出はしばらくつづく

2019年03月号 vol.5(3)

医療の古き慣習は変えられるか?

2019年02月号 vol.5(2)

ペラルゴニウム シドイデスはかぜに効果がありますか?

2019年01月号 vol.5(1)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2019年08月号 vol.5(8)

いよいよ、夏到来。 梅雨空の下では待ち遠しかったはずの暑さも、 今では季節...

2019年07月号 vol.5(7)

何かを突きつけられるような感覚について。 危うさのない居場所に安住すること...

2019年06月号 vol.5(6)

記事が濃縮していく。 そんなことなんて、あるはずがないと思っていた。 時間...