わたくしspitzibaraが代表理事の一人でもある一般社団法人日本ケアラー連盟のことや、ケアラー(家族など無償の介護者)支援の理念、また海外の介護者支援制度については、2017年3月号の「医療的ケアを必要とする子どもたち、重症児者と家族の「地域生活」の実態と課題」と2017年4月号の「ケアラーの権利擁護としてのケアラー支援」で簡単に書いておりますが、
このほど広島で初めて、ケアラー支援講演会「ケアする人をケアするということ」を開くことになりました。「日本ケアラー連盟」と「広島 重い障害を持つ人の生活を考える会」との共催です。
講演:「ケアラーが『助けて』と言える社会をめざして」堀越栄子さん(日本ケアラー連盟代表理事/日本女子大学教授)
日時:2018年2月17日(土)14:00~16:00
会場:広島市中区民文化センター会議室AB(JMSアステールプラザ4階)
参加費:500円
チラシは、日本ケアラー連盟の公式サイトのinformationからクリックで見られます。
「地域移行」「共生社会」「地域包括支援」などの名目で、介護がまたも家族に押し戻されようとしており、高齢者においても障害児者においても、介護を担う家族は疲弊し、追い詰められています。日本ケアラー連盟の各種調査からも、ケアラーの多くは、自らの心身の不調、学業や就業の継続困難、社会的孤立、経済的困窮など、多くの困難を抱えていることが明らかとなっています。しかし、家族介護を美徳とみなす文化的背景や現実的な支援の未整備などにより、多くのケアラーは助けを求める声を上げることができないまま、むしろ辛いと感じる自分を責めながら限界を超えた介護を担い続けているのが現状です。
そんなケアラーが「助けて」という声を上げられる社会を作っていくためには何が必要なのか。
このたびの広島の講演会では、イントロダクションとして、連盟の調査活動から見えてきた介護者の実態や、英国をはじめ欧米各国の介護者支援制度について、また東京都杉並区、埼玉県、北海道栗山町などの先進的な取り組みについても紹介しながら、ケアする人をケアするという視点の重要性について訴えかけていくとともに、広島で介護者支援に関心を持っている人たちが出会い、繋がれる場となれば、と考えております。
ケアしている人、ケアしている人を支えたい人、ケアラーについて知りたい人、考えたい人、どなたでもお待ちしております。どうぞお誘いあわせてご参加ください。
また、読者の方々には、中国地方のお知り合いにお声かけいだたけると幸いです。よろしくお願いいたします。
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