地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2018年04月号 vol.4(4)

特定保健指導の有用性を考察してみる

2018年03月29日 19:23 by syuichiao

 高血圧や糖尿病などのいわゆる生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸を目的とした公的な健診プログラムに特定健康診査があります。一般的にはメタボ検診などと呼ばれますが、これは、40~74歳までの方を対象にしたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診のことです。[1]メタボリックシンドロームとは、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cmを超え、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の3つのうち2つを有している状態のことを指します。

 特定健康診査では、血圧測定や血液検査、尿検査、肝機能検査、身体計測などが行われます。この健診結果から、生活習慣病の発症リスクが高い人に対して行われる健康サポートを特定保健指導と呼びます。具体的には、面接や教育的介入を含む動機付け支援と、電話やメール、手紙などを通じて生活習慣の改善を促す積極的支援が行われます。

 2008年4月より導入された特定健康診査・特定保健指導ですが、特定保健指導を受けた人の健康問題が本当に改善されたかどうかについてはデータが不足していました。そんななか「プロス ワン」という科学、医学分野の専門誌に、特定保健指導の有用性に関する研究論文が2018年1月9日付で掲載されました。[2]今回はこの論文結果を踏まえながら特定保健指導の効果やその意義について考えてみたいと思います。

[参考文献]
[1]厚生労働省:特定検診・特定保健指導について. http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html
[2]Nakao YM, et al : Effectiveness of nationwide screening and lifestyle intervention for abdominal obesity and cardiometabolic risks in Japan: The metabolic syndrome and comprehensive lifestyle intervention study on nationwide database in Japan (MetS ACTION-J study). PLoS One. 2018 Jan 9;13(1):e0190862. PMID: 29315322

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