読者のみなさま、今月も最後までお読みいただき、ありがとうございます。今月号はいかがだったでしょうか。
毎月力のこもった記事をいただき、記者のみなさまにはほんとうに頭が下がる思いです。
そして、考えさせられます。
常にひとりが負けるのです
今月号の印象的な部分はここでしょうか。
気を付けておかなければならないこととして、本来の医療をめぐる「患者の最善の利益」判断とは、「この人へのこの治療がこの人にもたらしうる利益」と「この人へのこの治療がこの人にもたらしうる危害」の比較考量であるはずだ、ということです。
もしも「この人へのこの治療がこの人にもたらしうる利益」と「その治療にかかるコストを架空の他者に回した場合にもたらされうる利益」を比較するなら、どんな患者へのどんな治療であれ、常に現実の「ひとり」が負けます。
常に現実の「ひとり」が負けるのです。
はっとさせられます。
治療が有益であるか無益であるかは、純粋に医療者や専門家だけでは決められないはず。だからといって、大きな声や多数決に巻き込まれていいということでもありません。
日ごろの医療現場を思い起こし、そして反省しながら、いま何をしているのか(何をしていることになるのか)に意識したいと思います。
そしていつも負けている、弱い立場の人たちにどう接するべきか、これからも考えていきたいと思います。
イベントのご案内
さて、ご案内です。
来る9月30日(日)、地域医療ジャーナル|地域医療編集室 主催のイベントを開催いたします。
本誌主要テーマのひとつに設定している「医療×音楽」に関するイベントです。
パーソナルソング 高齢者に音楽を届けよう!
アメリカで始まった音楽による認知症ケアの取り組み「Music & Memory」。
その人にふさわしい楽曲(パーソナルソング)を聴くことによって、
過去の記憶がよみがえり、楽しさや喜びを取り戻す、といった事例が報告されています。
この取り組みを紹介したドキュメンタリー映画上映と意見交換会を開催いたします。
- 映画 「パーソナル・ソング」 上映会
- 意見交換会 「高齢者に音楽を届けるために」
映画や音楽をきっかけに、高齢者のケアについて一緒に考えてみませんか?
2018/9/30 (日) 13:30 ~ 16:30
都立多摩図書館 セミナールーム
東京都国分寺市泉町2丁目2−26
JR西国分寺駅から徒歩7分
自由席・前売 ¥500 Peatixにて発売いたします。
https://personalsong.peatix.com
主催 地域医療ジャーナル・地域医療編集室|NPO法人 エコロジーオンライン
協賛 株式会社 リブラン|武蔵国分寺公園クリニック
ぜひご参加を!
地域医療編集室とは
あらためて、地域医療編集室をご紹介しておきます。
2018年5月、地域医療ジャーナルは公式オンラインサロン「地域医療編集室」を開設いたしました。
ウェブマガジンによる情報発信から3年、さらに具体的な行動へ歩みを進めていきたいとの考えから、はじめることにしました。
エビデンスのやさしさと癒し手のあたたかさをもって医療を変えていこう、というコンセプトです。
医療をアップデートするための新しい取り組みを、一緒に学び、考え、実践していく人々が集まる場をつくりたいと思います。
参加には月額料金を設定させていただきますが、参加条件はありません。医療に従事していない方も大歓迎です。特に、医療におけるエビデンス・情報発信・音楽の活用のいずれかの分野に関心があり、楽しく積極的に参加できる方が適しています。
地域医療ジャーナル運営チームも地域医療編集室内で立ち上げております。今後の運営・企画も連携して進めていく予定です。
まるで近くにいるかのような親しさで、自然にオンライン上に交流の場(居場所)がつくれるようになっています。
参加枠がまだ残っております。ぜひ、ご検討ください!
これからの医療を考える本格的医療コミュニティをつくりませんか?
https://camp-fire.jp/projects/view/76122
秋の企画特集
恒例の秋の特集のご案内です。テーマは「医療倫理とその教育」に決定しました!
なかなか責任の重いテーマですが、なんとか記者のみなさんの力をお借りしながら、がんばりたいと思います。
2018年10月号を目指して準備中です。ご期待ください。
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おかげさまで、ひきつづき読者は過去最高数となり、順調に推移しております。記者のみなさん、Publishersさん、そして読者のみなさんの支えなくしては、ここまで来れませんでした。ありがとうございます!!
さらに質の高いウェブマガジンを目指して、挑戦をつづけたいと思います。これからも、ご支援よろしくお願いいたします。
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それではこのあたりで。また、来月号でお会いしましょう。
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