地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2018年11月号 vol.4(11)

医療者特集 第11回:医師は自分自身や家族を診療すべきでしょうか?

2018年10月28日 14:27 by tyabu7973

0.はじめに
 皆様、だいぶ冷えてきましたがいかがお過ごしですか? 急に冷えたのでわたくし少々風邪気味でございます。なんだか毎年この時期に体調悪くなるんですよね。皆様もお身体ご自愛下さいませ。さて、今月は医療者特集なのですが、今回は今年のイグノーベル賞からインスピレーションされての投稿です。

 まずは基本として。皆様イグノーベル賞はご存知ですか?最近は一般メディアでも取り上げられつつあるので知っている人も多いかもしれませんが、1991年に創設され「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディ版です。イグ(Ig)は否定を表す接頭辞で、ノーベル賞にちなんだジョークとも言われています。このイグノーベル賞、実は日本の研究が繰り返し受賞しており、最近では9年連続で受賞しています。この授賞式も実に興味深く、旅費や滞在費は自己負担で、授賞式中の講演で必ず笑いをとることが要求されています。また、講演時間が制限時間の60秒を過ぎると、小さな女の子が出てきて「もうやめて!私は退屈なの。」と連呼することになっています笑。

 さて、このイグノーベル賞。今年は長野県の内視鏡医の堀内朗先生が、「大腸内視鏡検査の苦痛を和らげるために、座った姿勢で自らの大腸に内視鏡を挿入した研究」が受賞しました。素晴らしいなあと思いつつ、ふと医療者が自らを診療することについてもう一度考えて見たいなあと思いました。これは医療者にしか分からない悩みかもしれませんが、結構切実な問題だったりもします。色々な側面から医師が自らを診療することについて考察してみたいと思います。


1.ある日のひとこま
**********こんなことを経験しました**********
 妻「昨日から熱が出てるのよ。風邪かしらね?」

 わたし「う〜ん。喉は痛いの?」

 妻「喉が痛くない。咳とか鼻水もないかな」

 わたし「そっか。微妙だね」

 妻「ええ?医者でしょ?微妙ってどうゆうこと?」

 わたし「早い段階だと分からないこともあるよ。」

 妻「ふ〜ん。この間もあんまり頼りにならなかったしなあ」

 わたし「まあ、とりあえずカロナールⓇ飲んでみる?」

 妻「・・・うん、まあね・・・」

〜後日インフルエンザが判明して、家族からの信頼が更に下がってきました笑〜
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