このたび、「地域医療編集室|地域医療ジャーナル」が企画協賛させていただきました、「メディアドクター研究会 in 中部」のイベント報告を掲載いたします。地域医療編集室メンバーからの寄稿記事です。(編集長)
巷にあふれる、医療や健康に関するニュース。 あなたは、どのように受け止めていますか。伝えていますか。 どのような道を経てあなたの元に届けられたのか、考えたことはありますか。 2018年12月9日に、愛知大学名古屋図書館で「メディアドクター研究会 in 中部」を開催しました。
愛知大学名古屋図書館のディスカッションルームが今回の会場。機能美に溢れた空間。学生さんが羨ましい。
【メディアドクター研究会とは】
メディアドクター研究会は、医療に関する報道のあり方を学ぶ集まりです。オーストラリアで産声を上げ、世界各国での活動記録があります。
もともとは医療報道の品質向上を目的に、医療専門職や新聞記者などが協働して報道を “診る” 活動 (=メディアドクター) として進められてきましたが、日本には他国にない特徴が3点あります。
1点目は「定期的に開催されている」こと。他国での活動が休止する中、日本では現在まで「定例会」と呼ばれる勉強会を隔月で継続的に開催しています。
2点目は報道記事の評価を行う以外に、医学文献の探し方のレクチャーや報道に至るまでのプロセスを紹介する時間など「記事の背景をより深く知る場を設けている」こと。
3点目は「専門知識を持たない一般の方や学生、患者などが多く参加している」こと。専門家による有志の活動が、一般向けの「ヘルスリテラシー」学習の場としても機能しているのです。
これらの特徴や立場の多様性が、活動継続の鍵になっているのかもしれません。
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