地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2019年05月号 vol.5(5)

「いつもと違う?」が患者を救う?

2019年04月21日 16:32 by kangosyoku_no_ebm
2019年04月21日 16:32 by kangosyoku_no_ebm
 病院では様々な職種のスタッフが勤務していますが、その医療従事者の中で一番入院患者と接する機会が多いのは間違いなく看護師でしょう。
 
 看護師は昼も夜も病棟に(交替で)常駐していて、患者の状態を観察し、必要な処置・ケアを行い、異常があれば医師に報告するのが主な仕事です。
 
 そんな風に患者と一緒にいる機会が多い為、体温、脈拍、血圧、呼吸などのバイタルサイン(生命徴候)に異常がなくても、看護師は患者を観察したとき「いつもと何か違う」「何か変な感じがする」と直感的に感じることがあります。実際に私自身にも経験があります。
 
 「何か上手く言えないけど嫌な感じがする」という感覚を経験することは、臨床で働く看護師なら全員一度は感じたことがあるのではないかと思えるくらいのものでもあります。
 
 個人的な経験ですが「看護師の『何か変』には耳を傾けたほうが良いと考えている」という話を複数人の医師から聞いたこともあります。
 
 看護師に限らず、医療従事者は患者の家族の「いつもと何か違う」という感覚も重要な意見として捉えますしそれと同じようなものかもしれません。
 
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