「人間の身体のおよそ60%は水分でできている」
ということは学校の保健体育などの授業でも学ぶことだと思いますが、「水 健康」「水 病気」などで検索してみるとけっこう怪しい記事がたくさんヒットします。
「身体の60%は水だから水はめちゃくちゃ大事!万病に効く!認知症予防にもなる!」というような記事や本まであります。
健康な人であれば多少の飲水量の差なんて誤差みたいなものでしょうし、その水による健康への純粋な効果なんて(交絡因子多すぎて)知る由もないのではと思ってしまいますが…(まぁ反ワクチンなどと違って実害が少なそうなのはせめてもの救いでしょうか)
ちなみにある研究では水分(※水以外も含みます)は一日に成人男性で約3.7L、女性で約2.7L必要だとされているそうです[1]。
さて、今回取り上げたいのは「水と肥満の関係性」もっと具体的にいうと「食前の水分摂取と体重減少の関係性」についてです。
というのも、食事の前に水を飲めば痩せるのではないかという研究がけっこうあるんですね。
「そんな簡単で都合のいい話があるの?」という感じもしますが実際のところはどうなのでしょうか?
いくつか論文を読んでみましょう。
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