はじめまして。Independent Librarian(インディペンデント ライブラリアン) の chebsat33 です。
この連載では、主に “情報環境のあまり整っていない医療職がEBMを実践する際のヒントとなるようなリソースと活用のコツ” を紹介していく予定です。名付けて『ライブラリアンによるないないづくしのEBM』、略して『LiNE』としてみました。細く縒られた切れやすい糸のように拙い私の文章が、読んでくださる方たちのもとでそれぞれに綴られていき、いつか一枚の布のように何かの時にお役に立つものになったとしたらうれしいです。どうぞ、お付き合いくださいね。
ところで、“Independent Librarian” という文字を見て「これなんぞ?」と思った方、いらっしゃるかもしれません。
ライブラリアンとは、“司書” のことです。”図書館員” とも訳されますが、私自身は図書館ではなく “司書” という「情報専門サービス職の属性を持つ一個人」として、図書館内外で自分にできることを考え、学び、行動しています。ですから、ライブラリアンの前に “自主” という意味の “Independent” を付けて(そうありたいと願いながら)活動しています。
今回は、はじまりのご挨拶として「司書」をテーマにします。
最初なのにいきなり連載目的とは異なる内容、ご容赦ください。
司書は役に立つのかと言われたら司書はこう動く
初対面の方は、私が司書であることがわかると、
Q1. 司書って、図書館で本を貸す人でしょ?
Q2. 司書って、本のこと、詳しいんだよね?
Q3. 司書って、本を読むのが好きなんでしょ?
というようなことを聞いてくださいます。
医療職の方も司書と協働したことがなければ、おおむねこんな感じです。
私の回答は、こちら。
A1. ごめんなさい。図書の貸出は、司書の仕事のほんの一部に過ぎません。
A2. ごめんなさい。私は詳しくないです(ちなみに ”本” とは何を指しているんでしょうか)。
A3. ごめんなさい。読書を好き嫌いで考えたことがなくて。あ、映画や音楽は大好きです。
謝ってばかりの私に対し、新たな疑問がその方のお顔に表れます。
Q.(この人、本当に司書?役に立つの?)
うわー、本当にごめんなさい。でも。
A. 私が役に立つかどうかはともかく、司書が役に立つかどうかを調べた文献はあります。
ということで、文献データベースを使って調べていきましょう。
<今回の検索は、2019年4月10日に行いました>
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