はじめに
夏ですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
この原稿が掲載されるころには、フジロックフェスティバルが終了し、私は抜け殻と化していることでしょう。最大の懸念は、無事に参加できたのかどうか……。もろもろの仕事が溜まってフジロックに行けなかったという事態にならないことを願うばかり。
さて、私情は置いといて、ねこ薬局に舞台を移しましょう。なんと、今回取り上げる論文は…、
日本語の論文です!
母国語最高!!
というわけで、ねこ薬剤師たちも翻訳に苦労することなく、和気あいあいと論文を読めたことでしょう。では、第12話の開幕です!
ねこでも読める医学論文 第12話「水いぼにヨクイニンエキスは有効?」
みに丸「ああぁ~~、暑い~~。死ぬ~~~」
はかせ「どうして、こんな暑い日にラーメンなんか食べてるんだ…。」
みに丸「そこが粋なんじゃないですか。わかってないなぁ。」
はかせ「あっそう。じゃあ暑い暑いと騒がないでくれよ。」
みに丸「ぐぬぬ。言論の自由はどこへ!」
はかせ「ああもう、暑苦しいなぁ、きみは。」
みに丸「ところで、今日、ヨクイニンエキスが処方されてましたね。」
はかせ「ああ、お子さんに出てたんだっけ?あれ、何の治療だったの?水いぼ?」
みに丸「水いぼでした。摘除するのはお子さんが嫌だと泣きわめいてしまったってことで、じゃあ薬で経過をみようかって話になったらしいです。でも、あんまり効果はないかもって説明を受けたらしいんですよ。」
はかせ「なるほど。」
みに丸「で、どうなんです?あんまり効かないんですか?」
はかせ「それについては論文が出ているね。さっそく読んでみようか。」
みに丸「ほいきた!」
はかせ「図解はこれだ!」
みに丸「ほいきた!」
文献[1]を基に作成
ここからは論文を手元に置いて、ねこ薬剤師たちと一緒にお楽しみ頂ければと思います。
対象論文はこちらです。
[1]ヨクイニンエキス散研究班.伝染性軟属腫に対する「ヨクイニンエキス散」の臨床効果 皮膚1987 年 29 巻 4 号 p. 762-773
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