夏真っ盛りの8月号です。
暑過ぎるのも困りますが、身体を動かして汗をかくと気持ちがいいですよね。
わたしが勤務する薬局は、すぐそばに温泉入浴施設があります。地域のみなさんはこれをうまく活用しており、温泉の送迎バスを利用してその足で診療所を受診、その後薬局に処方箋を提出し、待ち時間を利用して入浴を済ませて、送迎バスで自宅に戻るんですね。決して交通インフラに恵まれている地域ではないのですが、医療機関の近くに温泉はともかくとして、役所や郵便局、コンビニ・ホームセンターなど生活に必要な施設・店舗がコンパクトにまとまっている町なので、安心して暮らせる地域なのではと思っています。
その温泉施設には温水プールがあり、小中学生の水泳のトレーニングや高齢者の体力作りの場として利用されています。薬局で実際プールに通っている方からお話を伺うことがありますが、それが70代や80歳代の女性の方で、大変お元気なんですね。わたしも運動したいなあと逆に刺激を頂いています。
ところで夏の暑い時期に薬局で患者さんに対応しているとこむら返り(足のつり)の相談をよく受けます。芍薬甘草湯などの薬剤が処方されているケースが多いのですが、夜間であれば就寝前に服用、あるいは発症時に頓用という指示が多いんですね。
ある日、先述したプールに通っている女性の糖尿病患者さんから、「プールに入ると足がつるんだけど、この薬はいつ飲むの?」と質問されました。この薬とは、漢方薬の芍薬甘草湯のことです。プールに入ってから薬を内服するのは難しいですから、不安であれば入る前に服用してくださいとお話ししました。また、夜間の足のつりもあるそうです。夜間に起こると睡眠の質に影響しますから、気になりますよね。
原因はあるのか、予防は可能なのか、いくつかの論文を確認してみようと思います。
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