地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2020年2月号 vol.6(2)

2020年2月号の編集後記

2020年01月31日 09:00 by bycomet

 

 

 読者のみなさま、いつもご愛読ありがとうございます。そして、今月号も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 充実した連載記事のラインナップで、今月号も発行することができました。記者のみなさま、ありがとうございます。

 ご意見・コメントをぜひお寄せください。

 読者コミュニティ やツイッターハッシュタグ #地域医療ジャーナル をご活用ください。お待ちしております。

 

祈るしかない世の中に

 今月号のタイトル「祈るしかない世の中に」は、記事の一文が発端となっています。

 生まれてから一度も笑顔になったことのない、重い障害のある人が、舌鼓でうれしさを表現し、親がそれを喜んでいるという。舌鼓が笑顔の瞬間だ、というエピソードです。

生きるに値するだのしないだのと、世の中がどんどん荒んでいくので、この笑顔を奪われそうで、命が脅かされそうで、気が気ではないのですが、この人たちがそれぞれの笑顔を失うことなく、安心してそれぞれの力を発揮しながら、幸せに暮らせる世界がどうぞ守られますように。日々、もう祈るような思いです。

「重い障害のある人の親の立場で考える・子どもをデザインする親たち~Designing Parents, Shaping Parents~」

 

 横浜地裁で相模原障害者殺傷事件の公判がはじまり、2016年7月26日に起きた凄惨な事件があらためて思い出されます。

 さらによいものを求めるのではなく、ささやかな変化を喜べるような世界にならないでしょうか。

 荒んだ世の中では、もう祈るしかない。

 そんな絶望にどう向き合っていくべきか、これからも考えていきたい、という気持ちです。

 

正しい情報は実存しない

 さて、嬉しいニュースをひとつ。

 本誌連載記事から初めて単行本が生まれました! 著者の青島さん、金芳堂のみなさま、ありがとうございました!

 詳細はこちらをご覧ください。

医療情報を見る、医療情報から見る エビデンスと向き合うための10のスキル

株式会社 金芳堂 

 

 この出版を記念して、読者プレゼント企画を実施中です。

 応募の詳細は、下記のニュースリリースまたは本誌記事をご覧ください。

地域医療ジャーナル vol.6(news)
「医療情報を見る、医療情報から見る」出版記念プレゼント企画

[告知]「医療情報を見る、医療情報から見る」出版記念 読者限定プレゼント

 

 この序文を引用させていただきます。

情報が人の行動に影響を与えるのならば、情報は常に正しい情報でなくてはならないという直観があります。偽の情報に惑わされることに有益性は少ないでしょう。

とはいえ、どのような情報が正しい情報と呼べるものなのでしょうか。

情報の良し悪しを評価することは、その分野の専門家であれば容易なことなのかもしれません。しかし、どれだけ質の高い情報があったとしても、その情報を解釈するのが人である限り、客観的、あるいは普遍的に「正しい情報」はこの世界には実在しない、そんなふうにさえ思います。

 

 この本を通じて、医療情報についての見識を深めたいと思います。出版記念イベントを地域医療編集室で計画していますので、詳報ご期待ください。

 

情報は人の判断を迷わせる

  正しい情報とは何か、考えさせられるできごとが今、世界を揺るがしています。

 中国 湖北省 武漢市から発生した新型コロナウイルスによる肺炎、徐々に国内でも発症が報告されています。(発行日現在)

 連日、新聞やテレビによる報道がなされ、ネットやSNSなどから大量の情報が流れてきています。

 まるで「迫りくる恐怖」の様相。情報が錯綜し、何が起こっているのか現状把握さえ難しくなっているようです。

 情報が少なかった時代、「情報は多いほうがいい」とたくさんの情報が求められました。

 情報が多くなってからは、「どれが正しい情報なのか」と正しい情報が求められるようになっていきます。

 そして今、どこかにあると仮定された「普遍的に正しい情報」を探し求める姿勢がさらにエスカレートし、どこか危うさを感じます。

 情報は人の判断を迷わせる。ただそれだけのことかもしれません。

 祈るしかない世の中に、敢えて情報の喧騒から少し距離を置いてみることも、これからの時代には必要なのかもしれません。

 

地域医療編集室、メンバー募集中

 「地域医療編集室」では、イベント企画等に参画したい方を募集しております。「エビデンスのやさしさと、癒し手のあたたかさ」をもって医療を変えていこう、というコンセプトです。まだまだ小さな活動ですが、メンバーで意見交換しながら、ひとつひとつ構想を実現させていきたいと考えております。

 参加には月額料金を設定させていただきますが、参加資格要件はありません。医療に従事していない方も大歓迎です。

 特に、医療における「エビデンス・情報発信・芸術」の活用、のいずれかの分野に関心があり、楽しく積極的に参加できる方が適しています。

 ぜひ、ご検討ください! 詳細はこちら。

これからの医療を考える本格的医療コミュニティをつくりませんか?

 

動画投稿も募集中

 長くて硬い文章ではなく、短くわかりやすい情報発信を。この延長線上に動画があります。学術論文でも動画のほうが有用であったり、伝えやすい情報があると思います。

 学術動画媒体としての新機軸を目指して準備したいと思います。イベント告知、報告のほか、記者投稿も歓迎いたします。

 

 それでは、今月はこのあたりで。また来月、お会いしましょう。

関連記事

2020年9月号の編集後記

2020年09月号 vol.6(9)

2020年8月号の編集後記

2020年08月号 vol.6(8)

2020年7月号の編集後記

2020年07月号 vol.6(7)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2020年09月号 vol.6(9)

新型コロナは怖い でも、経済破綻に向かう自粛生活も怖い コロナ禍によって明...

2020年08月号 vol.6(8)

全国各地で豪雨による被害が多発しています。 被災された方々に、心よりお見舞...

2020年07月号 vol.6(7)

誰にもいつか訪れる時間。 それは遠い未来かもしれないし、近い未来かもしれな...