読者のみなさま、今月号も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「どうせ死ぬんだから」の余韻
今回は、まるで「どうせ死ぬんだから」特集号のように、記事がにぎやかな号となりました。イベントレポートや報告・ご寄稿いただいた関係者のみなさまには、御礼申し上げます。
企画から実施まで、まさに駆け抜けるように過ぎ去った2週間。当時はじっくりかみしめる時間も余裕もありませんでしたが、今月号の編集作業を通して、あらためて「どうせ死ぬんだから」というフレーズで寄せられた言葉をふりかえってみることができました。
「どうせ死ぬんだから」という言葉の威力がきっかけとなり、ゲストスピーカーや参加者のみなさまに、さまざまな感情や記憶を惹起させたに違いありません。
まだ余韻を残しながらも、このイベントによって何か新たな展望を示すことができたのか、時間をおいて自問しています。
ぼくの内部でも何が変化したのか、とらえようとしています。
この企画は、医療現場で起きている「まだコトバにならない現象」に迫る試みのひとつ。これからも、現象に迫る挑戦を続けたいと思います。
コロナ禍のあとに
コロナ禍という災いが転じて、新しい展開がはじまりました。
これまで懸案事項であった、ウェビナー開催やYouTubeチャンネル開設、動画配信のスタートを切ることができました。これからも活動の一環として積極的に取り入れながら、ノウハウを集積していきたいと考えております。
また、新連載企画の準備も進めております。ご期待ください。
さらに、読者のみなさまからの動画投稿や企画提案も、「お問い合わせ」から随時募集しております。
ぜひ、情報をお寄せください。
消えゆくエビデンス、消えゆく医療
秋の特集号、テーマは「消えゆくエビデンス、消えゆく医療」を予定しております。
効果があるはずの新薬のエビデンスが、いつの間にか消えている、効果がないばかりか害があるとわかる、といった経験がしばしばあります。
医療そのものの意義や価値、さらには医療の専門性といった、医療の本質的なものが消えゆこうとしているのではないか、と感じることもあります。
「消えゆくエビデンス」はどのように生まれ、消えてきたのでしょうか。
消えゆくのはエビデンスばかりではなく、医療そのものが揺らいでいるのではないでしょうか。
こういった「消えゆくエビデンス、消えゆく医療」に焦点を当ててみたいと思います。
読者のみなさま、このテーマでのご寄稿を募集いたします。「お問い合わせ」からご連絡ください。
地域医療編集室、メンバー募集中
オンラインコミュニティもひとつの転機を迎えています。
リアル(対面)ではない「つながりの存在意義」は、さらに高まったと感じています。
地域医療編集室では、「エビデンスのやさしさと、癒し手のあたたかさ」をもって医療を変えていこう、というコンセプトに賛同するメンバーを募集しています。
まだまだ小さな活動ですが、メンバーで意見交換しながら、ひとつひとつ構想を実現させていきたいと考えております。
参加には月額料金を設定させていただきますが、参加資格要件はありません。医療に従事していない方も広く募集しております。
特に、医療における「エビデンス・情報発信・芸術」の活用、のいずれかの分野に関心があり、楽しく積極的に参加できる方が適しています。
詳細はこちら。
それでは、今月はこのあたりで。また来月、お会いできることを願っております。
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