みなさんは「こだわりが強い」という言葉をきくと、どんな印象をうけますか?
医師として医療現場で働いていると、時折、「こだわりの強い患者」という表現を耳にします。
例えば、わたしが最近耳にした事例でいえば、「Aさんは、こっちの薬のほうが良いはずなのに、どうしても薬を変更させてくれない」とか、「Bさんは、夏にも関わらず病室の冷房を絶対につけたがらない」、など。そんなとき、医療者から、「あの患者はこだわりが強い」と表現されていました。
わたしは以前から、医療者から発せられる「こだわりの強い患者」という表現に、違和感を抱いていました。ただ、その違和感の正体が何なのかわからず、この表現を耳にするたび、なんとも言えないもやもやした気持ちを持ち続けていました。
今回は「こだわりの強い患者」という表現に対する違和感がどこから生まれてくるものなのか、「こだわり」という言葉の意味から、掘り下げることとします。
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