「食品ロス」は大きな問題となっています。本来食べられる食品であるにもかかわらず,捨てられてしまう問題のことです【1】。
我が国においても,令和元年10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されました【2】。これには,食品ロス削減に向けた,我々消費者の「役割と行動」が記されています。
第六条
消費者は、食品ロスの削減の重要性についての理解と関心を深めるとともに、食品の購入又は調理の方法を改善すること等により食品ロスの削減について自主的に取り組むよう努めるものとする。
出典)文献【2】より引用
上記を達成するための基本方針は,令和2年3月に閣議決定され,農林水産省Webサイトで公開されています【3】。これには,下記のようにあります。
① 買物の際
・事前に家にある食材をチェックし、期限表示を理解の上、使用時期を考慮し(手前取り、見切り品等の活用)、使い切れる分だけ購入する。
出典)文献【3】より引用
この「期限表示」というのが中々のくせ者です。特に「賞味期限」は,誤解されているケースをよく見受けます。
そういった賞味期限にフォーカスしながら,我々消費者が日常生活で行える食品ロスを減らすための行動について説明されているのが,今回紹介する『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(井出留美,幻冬舎)【4】です。
参考文献
- 農林水産省:食品ロスとは. https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html (アクセス日:2022年5月29日)
- 食品ロスの削減の推進に関する法律. https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/promote/pdf/promote_190531_0004.pdf
- 食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針. 2020. https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/promote/pdf/promote_200331_0001.pdf
- 井出留美:賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか. 2016. 幻冬舎.
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