「この情報検索、誰かやってくれないかな。」
時間のない診察室、日々感じることが解消できないでしょうか。
海外の事例をもとに、新たなプロジェクトを実現させたい。
疑問の60%が未解決に
「この情報検索、誰かやってくれないかな。」
時間のない診察室で、日々感じることです。
診察で生じる疑問の多くは解決されないままになる、という研究データがあります。
Del Fiol G, Workman TE, Gorman PN. Clinical questions raised by clinicians at the point of care: a systematic review. JAMA Intern Med. 2014 May;174(5):710-8. doi: 10.1001/jamainternmed.2014.368. PMID: 24663331.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24663331/
臨床家(医師・研修医のほか、アシスタント医師、診療看護師、看護師、歯科医師、ケアマネージャーを含む)の診察上の疑問について検討した、システマティックレビューです。
11研究から、このような結果が示されています。
1回の診察あたり0.57個の疑問が生じるが、調べるのは51%でそのうち解决できるのは78%。
時間もなく答えが存在するかもわからないことが、問題解决の壁に。
つまり、生じる疑問のうち60%が解决されないままになっている、という結果です。
これはぼくの実感とも一致するデータです。
Unanswered questions may lead to suboptimal patient care decisions.
(未解決の疑問は、最適でない患者ケアの決定につながる可能性があります。)
疑問の解决は医療の質に直結する課題です。
なんとかその場で情報検索ができないでしょうか。
読者コメント
shimohara-yasuko
一般公開 医学図書館司書へのラブコール(挑発!?)ですか?(笑い) ...