こんにちは、shumonです。日本の医療ブロックチェーン会社で働きつつ、ミライの医療をつくる MedicalDAO を運営したりしています。総数600人、医療者400人くらいまで拡大中です。最近は医療AI領域でプロジェクトを立ち上げています。
編集長(byc)さんとのご縁もあり、こちらの地域医療ジャーナルでMedicalDAOメンバーで月1連載を持つこととなりました。感謝しております。
(1)Web3の現在地
DAOやNFTは最近よく耳にするけど、何だか怪しいしよく分からない。そんな状態かと思います。しかし、Web3は国家戦略に掲げられるようになり、ベンチマークとなる国内外の事例を探し、自らが実験的なDAOをつくろうとしています。想像より進んでいますね。
(2)この記事を読んで達成できること
「医療をDAOでつくれないか」そんな発想からMedicalDAOも発足しています。今日は、DAOとは何かをざっくり解説しつつ、MedicalDAOが描くミライをお見せします。
(3)DAOって何だ
DAOの詳しい解説はこちらの良記事に譲ります。
(※記事から一部引用します)
僕の結論は以下です。
DAO:目標達成のための組織で、意思決定はブロックチェーン上で行う
これでは意味不明と思うので、DAOという言葉を分解してみます。詳しくはVitalik Buterin氏の記事をどうぞ。
D:Decentralized(分散型)
A:Autonomous(自律している)
O:Organization(組織)①DA(自律して分散している)
wikipediaをイメージしてください。サービスが自律して分散しています。つまり、世界中に「知識を共有し書く人」と「知識を閲覧する人」がいます。
では、これはDAOと何が違うのか? 結論は「内部資本」です。DAOは「自分の財布&貯金」を持っています。しかしwikipediaは寄付集めてますね。貯金など持っていないので、ここがDAOとの違いです。
②DO(分散している組織)
DOはたくさんあります。「ゲーマーのコミュニティ」をイメージしてください。共通の目的(=趣味を楽しむ)があり、世界中から人が集まります。
では、DAOとの違いは何か? 結論は「人間が意思決定している」という点です。DAOの場合は、すべての意思決定は「ブロックチェーンの上」で実行されます。DOの場合は、人間が「ブロックチェーンの外」で意思決定します。ここが「DAO」と「DO」の違いです。
③DAO(自律して分散している組織)
上記を引き算的に考えると以下になります。
D:Decentralized(分散型) →共通の目的を持つ個人
A:Autonomous(自律している) →人間が意思決定しない
O:Organization(組織) →内部資産を持つそして意思決定はブロックチェーン上で行うのです。
僕の結論は以下です。
DAO:個人の利益を追求する行動が勝手に調和して、エコシステムが形成されるしくみ
例えば、DeFiというブロックチェーン上の金融が好例です。DeFiではお金(暗号資産A)を預ければ利子(暗号資産B)が自動でもらえます。その利子を預けてさらに利子(暗号資産B)がもらえます。利子を得たい個人はお金をもっとDeFi預けます。こうして、DeFiは大きくなり利子(暗号資産B)の価値も上がっていきます。 DeFiの詳しい記事はこちらがおすすめです。
つまり、個人の利益を追求する行動(利子を得たい)が勝手に調和して(DeFiというしくみ)エコシステムが形成される(DeFi自体の発展)ということです。
MedicalDAOも同様です。個人の利益を追求する行動(医療をよくしたい)が勝手に調和して(MedicalDAOというしくみ)エコシステムが形成される(MedicalDAO自体の発展)を考えています。
それでは、MedicalDAOはどういうしくみなのかを説明しつつ、MedicalDAOが描くミライをお見せします。
読者コメント