この連載では、保険薬局や製薬会社など、医療関連企業の財務諸表を読み解きながら、主に薬剤師業界の現状と未来を考察します。臨床判断において、医学論文(エビデンス)が貴重な情報源となるように、医療業界の今後を考える上で、大手上場企業が公開している財務諸表は有用なエビデンスだといえましょう。
連載の第1回目は調剤薬局大手、アインホールディングス(証券コード9627)の財務諸表データに基づき、同社の収益性を評価しながら、調剤薬局事業の現状を考察したいと思います。
営業利益率と資本利益率を追え!
企業の収益性を評価するにあたり、個人的に注目する財務指標が営業利益率と資本利益率です。 まずは、アインホールディングスの営業利益率の推移から見ていくことにしましょう。その前に、基本的な財務会計用語について簡単に解説します。
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