読者のみなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
先月号では、11月に開催された生命倫理学会のシンポについてご報告しました。今月は、12月1日、2日に開催された日本重症心身障害学会のプログラム最後、市民公開講演のご報告です。最初に、かつて医療的ケア児である息子さんのことを「ゆっびいのばんそうこう」というTV番組で紹介された女優で、現在は国立市議会議員である石井めぐみさんが重症児の子育て(息子さんは小学校の時に亡くなっています)について語り、次に私が「私たちはふつうに老いることができない~親たちの体験から考える支援のあり方」と題して高齢期の親について語る、という趣向でした。
私としては最後の5分間が、今も続く重症児者施設での面会制限について渾身の訴えとなりました。こちらでコロナ禍での施設の面会制限について書いてきたことを、半年かけて推敲した言葉で盛り込みました。聴衆の皆さんにとっては思いもよらない爆弾になることを承知のうえで、今回だけはどんな反応が返ってこようと、何を言われようと、言うべきことを言わせてもらう、と腹をくくって出かけました。
当日お話ししたことを、(1)親たちの高齢化をめぐる25分間と、(2)最後の5分間の「爆弾」の2つの記事に分けてご報告します。
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