地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2023年2月号 vol.9(2)

「あはき」ってご存知ですか? 診療ガイドラインと鍼灸 頭痛

2023年01月29日 16:19 by masayoshi
2023年01月29日 16:19 by masayoshi

いつも読んでいただきありがとうございます。鍼灸師の木津です。

今回は頭痛の診療ガイドラインと鍼灸について日本鍼灸理療専門学校 東洋医学研究所の菊池友和さんに執筆いただきました。

頭痛に対して鍼灸がどの程度効果的なのか、是非とも御覧ください!

 

Ⅰ.はじめに 

頭痛は3人に1人持っていると言われており、日本国内でも片頭痛患者さんで840万人、緊張型頭痛では2240万人と換算され、とてもポピュラーな病気です。頭痛による本邦の経済損失は年間2兆円と推定されています。また、頭痛は風邪や二日酔いなど頭痛の原因がすぐに思い当たるものから、くも膜下出血のように命の危険がある頭痛まであり、原因(くも膜下出血や薬の使いすぎなど)があり、二次的に頭痛が起こっているものを二次性頭痛といい、頭痛自体が病気であるものを一次性頭痛(片頭痛や緊張型頭痛など)と言います。毎日、毎日頭が痛い、頭痛があると遊びに行くことが出来ないなど、日常生活に支障をきたしますが、医療機関で脳の検査(MRIやCTなど)を行っても、血液検査を行っても異常が認められない頭痛が一次性頭痛です。

鍼灸治療がガイドライン 頭痛の診療ガイドライン2021で推奨されているのは、この一次性頭痛の中でも頻度の高い片頭痛と緊張型頭痛です。1) 

 

参考文献

1) 「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会(編), 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会(監修). 頭痛の診療ガイドライン2021. 医学書院
https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「あはき」ってご存知ですか? 全日本鍼灸学会による認定制度について

2022年12月号 vol.8(12)

「あはき」ってご存知ですか? 渋谷から発信するあはき ー按摩マッサージ指圧鍼灸ー

2022年10月号 vol.8(10)

「あはき」ってご存知ですか? 鍼灸マッサージ師の理想の教育について

2022年08月号 vol.8(8)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2023年3月号 vol.9(3)

「世界なんて簡単に変わるはずがない」 多くの人は疑いようのない事実だと考えてい…

2023年01月号 vol.9(1)

人らしさ それは人間が持つ、魅力的で神秘的なもの。 その聖域が 人工知能(AI…