いつも読んでいただきありがとうございます。鍼灸師の木津です。
今回は頭痛の診療ガイドラインと鍼灸について日本鍼灸理療専門学校 東洋医学研究所の菊池友和さんに執筆いただきました。
頭痛に対して鍼灸がどの程度効果的なのか、是非とも御覧ください!
Ⅰ.はじめに
頭痛は3人に1人持っていると言われており、日本国内でも片頭痛患者さんで840万人、緊張型頭痛では2240万人と換算され、とてもポピュラーな病気です。頭痛による本邦の経済損失は年間2兆円と推定されています。また、頭痛は風邪や二日酔いなど頭痛の原因がすぐに思い当たるものから、くも膜下出血のように命の危険がある頭痛まであり、原因(くも膜下出血や薬の使いすぎなど)があり、二次的に頭痛が起こっているものを二次性頭痛といい、頭痛自体が病気であるものを一次性頭痛(片頭痛や緊張型頭痛など)と言います。毎日、毎日頭が痛い、頭痛があると遊びに行くことが出来ないなど、日常生活に支障をきたしますが、医療機関で脳の検査(MRIやCTなど)を行っても、血液検査を行っても異常が認められない頭痛が一次性頭痛です。
鍼灸治療がガイドライン 頭痛の診療ガイドライン2021で推奨されているのは、この一次性頭痛の中でも頻度の高い片頭痛と緊張型頭痛です。1)
参考文献
1) 「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会(編), 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会(監修). 頭痛の診療ガイドライン2021. 医学書院
https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf
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