
これまで薬剤師の職能拡大をスローガンに、様々な取り組みが提唱されてきましたが、薬剤師不足といわれる現場、薬歴未記入問題、医薬分業不要論、少子化と薬学部乱立、6年制教育と低迷する国家試験合格率、薬局の全国展開と破綻寸前の医療経済…。いろいろなことが噛みあっていません。
薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)(※1)では2013年9月の立ち上げ以来、ソーシャルメディアを活用し、これまでに、20回にわたりEBMスタイル臨床研修プログラムを配信してきました。そして、このような薬剤師を取り巻く現状において、今後薬剤師としてどのような行動原理に依拠して医療と向き合うべきなのか、医学論文の読み方を学ぶだけではない、新たな学びを模索するシンポジウムを企画しました。
このシンポジウムは薬剤師だけでなく、全ての医療に関わる人を対象としています。この機会に是非ご参加ください。なおシンポジウムの内容は次回7月号にてレポートさせていただきたいと考えています。
[プログラム概要]
18:15~18:25 イントロダクション
18:25~19:55 第一部:パネルディスカッション 座長:桑原秀徳
▶社会契約的医療論
~ジャック・ルソーに学ぶ薬剤師の存在意義~ (青島周一)
▶薬剤師が変われば医療が変わる
〜”想い”と”かけ算”が生んだ薬剤師が”変わる”きっかけ〜 (山本雅洋)
▶薬物療法概念のデコンストラクション
〜仏教思想をヒントにしたEBMへのアプローチとJJCLIPの今後の展開〜 (桑原秀徳)
19:55~20:40 第二部:総合討論 座長:桑原秀徳
▶全体ディスカッション
ご希望であれば5分程度のスライド持ち込みで発表していただけます(先着3名まで)
[開催日時]
2015年06月12日(18:15〜20:45)
[開催場所]
株式会社つくば研究支援センター 1F 研修室1および2
(茨城県つくば市千現2丁目1−6)
[参加費]
2,000円(税込)
[開催の詳細、お申し込みはこちらから]
(※1)「薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)」は主に薬剤師を対象に、ソーシャルメディアを活用し、臨床医学論文抄読会を主軸としたEBMスタイルの臨床研修プログラムを提供する取り組みです。詳細は「医学書院/週刊医学界新聞(第3084号 2014年07月14日)」をご参照ください。
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