地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2015年08月号 vol.1(6)

かぜ薬にはどのくらいの効果がありますか?

2015年07月21日 08:54 by bycomet
2015年07月21日 08:54 by bycomet

 読者のみなさま、こんにちは。

 今年は夏場になってもまだ、ウイルス感染症が落ち着かないように感じます。いかがお過ごしでしょうか。

 これまでは、かぜの研究について、気の赴くままに書いてきました。アセトアミノフェンの効果や意外な側面、そして小児の解熱薬やかぜ薬事情について、紹介してきました。

 前回は、せき止め・かぜ薬については症状を緩和するという根拠が十分ではなく、稀に突然死や重篤な有害事象のおそれがあるため、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは小児への市販のせき止め・かぜ薬は使用が規制されていることをご紹介しました。

 日本ではいまだよく使われていますが、現場からの見直しが必要でしょう。

 さて、それではかぜ薬にはどの程度の効果があるのか、確認しておきたいと思います。

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