日々身体の中を絶え間なく流れている血液。
血液は出血したときは速やかに固まってくれなければ困りますが、血管内で固まっても大変なことになりますから、それを防ぐために血液を固まりにくくさせる薬というのが使われています。抗凝固薬とか、抗血小板薬とか呼ばれているものです。
しかし、本来は別の薬ですが、血液凝固を起こしにくくする薬というのも存在します。例えばNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれる薬のグループで、その代表がアスピリンですね。アスピリンは少量でも血液凝固を抑制する作用があるため、血栓予防の薬としても使われているぐらいです。
さて、抗うつ薬には、出血を起こしやすくなる副作用があるのはご存知でしょうか。特に近年非常によく使われるようになった、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)にはそのようなエビデンスがいくつも報告されています。
今回はそれにフォーカスして記事にしてみたいと思います。
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