地域医療ジャーナルhttps://cmj.publishers.fm/2023-02-28T23:13:49+00:00【動画】桐林館「筆談カフェ」・ コミュニティーナース 金子文絵さん(後編)
2023-02-28T23:09:27+00:00muraoka_kenichihttp://cmj.publishers.fm/editor/975/http://cmj.publishers.fm/article/26916/<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/79fdd57f68de4f1088fac481d5105766.jpeg" /></p>
<p> </p>
<p>三重県で活動されている金子文絵さんの「筆談カフェ」の取材を行いました。</p>
<p>筆談カフェの現場取材とオンライン・インタビュー(前編・後編)をお届けいたします。</p>
<p>あわせてご覧いただけたらと思います。</p>
<p>似顔絵セラピー・プロジェクト<br />代表 村岡ケンイチ<br /><a href="https://muraoka212.wixsite.com/mysite" rel="nofollow">https://muraoka212.wixsite.com/mysite</a></p>
<p> </p>
<p><strong>【アートと医療】桐林館「筆談カフェ」・ コミュニティーナース 金子文絵さん(後編)</strong></p>
<p><iframe src="//www.youtube.com/embed/I433oKySwtA" width="560" height="314" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p> </p>
<p><strong>【アートと医療】現場取材:桐林館「筆談カフェ」</strong></p>
<p><iframe src="//www.youtube.com/embed/v6YViinqVP4" width="560" height="314" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p> </p>
<p><strong>■金子文絵さん</strong></p>
<p>コミュニティーナース<br /><a href="https://community-nurse.jp" rel="nofollow">https://community-nurse.jp</a></p>
<p>一般社団法人Konari 代表<br />合弁会社mojicca 代表<br /><a href="https://mojicca2021.wixsite.com/hitsudanlabo" rel="nofollow">https://mojicca2021.wixsite.com/hitsudanlabo</a></p>
<p>桐林館「筆談カフェ」オーナー<br /><a href="https://www.torinkan.com" rel="nofollow">https://www.torinkan.com</a></p>2023-02-28T23:09:27+00:00NFTと医療における可能性
2023-02-28T23:09:00+00:00medicaldaohttp://cmj.publishers.fm/editor/1017/http://cmj.publishers.fm/article/26970/<p dir="ltr"><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/ce4e8987b3a749b188e5eacfb81a1529.png" /></p>
<p dir="ltr"> </p>
<p dir="ltr">こんにちは、harucanです。ミライの医療をつくる<a href="https://discord.gg/cpKx84AFtf" rel="nofollow">MedicalDAO</a>のFounderをしています。総数780人まで拡大中です。bycさんとのご縁もあり、こちらの地域医療ジャーナルで<a href="https://discord.gg/cpKx84AFtf" rel="nofollow">MedicalDAO</a>メンバーで月1連載を持つこととなりました。感謝しております。今回は、NFTとその医療における可能性について執筆させていただきました。</p>
<p dir="ltr"> </p>
<p dir="ltr"><strong>1)NFTを知っていますか?</strong></p>
<p dir="ltr">何かと話題になっているNFT。皆さんはこの言葉を聞いたことがありますか?なんか儲かるらしいとか、仮想通貨みたいなもの?とか。そういった理解の方も多くいらっしゃるかと思いますが、わたしは1枚のNFTを買って所有したところから、web3にどっぷりハマってしまいました。魅力を是非お伝えできればと思います。</p>
<p dir="ltr">ここでいくつか、実際のNFTを紹介します。</p>
<p dir="ltr"><img src="https://lh3.googleusercontent.com/rWpGA01zjQDz4JuU_hdGyGxuZmfUN-_43jgK1k71aqLvRtn1INTdNK45v8lqNzaJWCFBBnohnF565AVX9ay26ZW1d76XZngOEUWLeXcr7CMu1wM9oDpukUPj80d4-M4txRgwvW328jqswJRCPgAtfvU" width="399" height="266" /></p>
<p dir="ltr">世界で最も有名なNFTアート作品の一つBAYC</p>
<p> </p>
<p dir="ltr"><img src="https://lh4.googleusercontent.com/BowD86NxUlRIkWVa20X8roAkQxDflnYg2p3i11bWJCoLYj2ia5_W6xgP526wE_BeyROrxSRezHdDEX1_tEqf-lSLFFBCaW1nAcalPqqWj4VXLSwJqsK1qIqxXQiO8Vc_vQfqr-OE-rN4IAj-N4UcWT0" width="377" height="283" /></p>
<p dir="ltr">3億円で落札されたTweet</p>
<p> </p>
<p dir="ltr"><img src="https://lh3.googleusercontent.com/cL6Rqtk3tX1fDm8ktGE3fD_ARfZTTSqmCMzmwMbkrrDV72KK4ln70-5otOWmRoVE_9b9ats_RxiGqG9dSEY3uTSFKkjdSkVKi_ArH97GZFclHsgMV_7zeJmgZH-oYgkyyeP5R8inVNgo6sWSJBFpm_k" width="302" height="302" /></p>
<p dir="ltr">PFP(わたしが所有しているNFTアート)</p>
<p> </p>
<p dir="ltr"><img src="https://lh3.googleusercontent.com/fqna2tozb3KWm_pQgcPAer5rDZtK1NCTXuovI3ocOnPkTq5cnIGzdBKEliUWPX3X_5jIdBqwEnTdeutPbzrpcEmEjWfv1pKX-hHagRm_wzn7X32f7NdD2DdQ9_VULdmS3UM77icbhwEEoSp_1b_SNaM" width="602" height="601" /></p>
<p dir="ltr">DNS(わたしが所有しているドメイン)</p>
<p dir="ltr">以上のように、多種多様のNFTが存在しています。</p>2023-02-28T23:09:00+00:00患者と図書館 -市民が医療・健康情報を得るために- 第6回 文献データベース -図書館へ行かなくとも手に入る医療・健康情報(その2)-
2023-02-28T23:08:35+00:00naohikoyyamaguchihttp://cmj.publishers.fm/editor/1015/http://cmj.publishers.fm/article/26971/<p style="text-align: right;">聖隷佐倉市民病院図書室 山口直比古</p>
<p><strong>1 はじめに</strong></p>
<p> NHKのEテレに「きょうの健康」という健康情報番組があります。今年2023年1月に3回にわたり「がん絶対にしってほしい3選」というシリーズが放送されましたが、その2回目(1月17日)の放送は「信頼できるサイトは1割ほど」というサブタイトルでした。そして、「がん情報を紹介するWEBサイトを調べた研究では、ガイドラインに基づいた信頼できる情報を紹介しているのはわずか10%。むしろ有害な恐れのある情報を掲載しているものが30%強あるという結果であった」と紹介していました。</p>
<p> 残念ながらその数字の根拠となる情報源については詳しくは紹介されてはいなかったのですが、まあそんな感じかなあという感想をもちました。しかし、情報源が信頼のおけるものであるかどうかは大切です。この情報の元となった情報源については「さいごに」の部分でタネアカシをすることにしましょう。</p>
<p> 前回は、インターネット上にある医療・健康情報を得るための方法として、Googleを利用した、いわゆる「ググる」ということについてご紹介しました。その中で、上手に情報を得るためのいくつかのテクニックをご紹介したのですが、思いついた1つか2つのキーワードで検索しても「きょうの健康」で紹介されたような割合でしか正しい情報は得られないのかもしれません。つまり、得られた情報の中で正しい情報は10%程度、ということです。</p>
<p> Googleの中でも学術情報を集めたGoogle Scholarについてもご紹介しました。検索キーワードといっしょに「PDF」というキーワードも入れて検索すると、すぐに読める学術論文を探すこともできました。世の中には、そんな学術論文を集めたデータベースもありますので、最初からそちらを調べればすぐに専門的な論文を見つけて読むことができます。そこで今回は、学術雑誌に掲載されている「学術論文(医学論文)」を探してすぐに読む、という方法を紹介してみようと思います。 </p>
<p> </p>
<p><strong>2 医学論文と文献データベース</strong></p>
<p> 医学論文に限らないのですが、学術雑誌に掲載される論文の大きな特徴の一つに「論文審査」というものがあります。研究者やお医者さんが、ある病気の診断方法や治療方法を試して「これは効果があるな!」と思った時には、論文を書いて学術的な雑誌に投稿します。それが学術雑誌に掲載されて多くの医療関係者や一般市民の方たちに読んでいただき、世の中に広まることが医学の進歩発展に繋がります。</p>
<p> 投稿された論文原稿は、まずその研究の方法や結果が安全でありかつ有効であり他の患者さんにも適用できるものであるかどうかを第三者が読んで判断することにより、より効果のある方法であると認められ世の中へ広めるべきである、と判断された論文が雑誌に掲載されます。このプロセスを「論文審査」といいます。英語ではピアレビュー(Peer Review)と言いますが、Peerとは同僚のことをいいます。つまり、同じ専門分野の同僚たちが評価し、これは優れていると判断されたものが審査を通過し、学術雑誌に掲載されるのです。前回の最後にご紹介した「胃潰瘍」の治療法も、このようなピアレビューを経た論文により世界へ広まっていったのです。</p>
<p> そのような信頼性の高い論文を調べることのできる文献データベースをいくつかご紹介したいと思います。無料で誰でも利用できるものが中心ですが、有料での契約が必要なものも1つ紹介しています。</p>
<p> </p>
<p><strong>3 CiNii Research</strong>(<a href="https://cir.nii.ac.jp/" rel="nofollow">https://cir.nii.ac.jp/</a>)</p>
<p> 国立情報学研究所が作成している、日本国内で発表された「雑誌論文」「図書」「博士論文」「報告書」などを集めたデータベースです。サイニーリサーチと呼びます。このうち「雑誌論文」は2,000万件程集められており無料で公開されています。</p>
<p><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/a14089704c724c7cb29120e0d29e0ea1.png" width="566" height="179" /></p>
<p> </p>2023-02-28T23:08:35+00:00「医学中央雑誌」の父 尼子四郎 第3回:尼子四郎と夏目漱石
2023-02-23T03:35:43+00:00shimohara-yasukohttp://cmj.publishers.fm/editor/995/http://cmj.publishers.fm/article/26963/<p style="text-align: justify;"><span style="font-size: 18px;"><strong>はじめに</strong></span></p>
<p> <span style="font-size: 12px;"><strong>引用・参考文献</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 12px;">①尼子四郎 「猫」のモデル 近代作家追悼文集集成 第5巻:夏目漱石 P.194-196 ゆまに書房 昭和62(1987)年</span><br /><span style="font-size: 12px;">②夏目漱石『吾輩は猫である』(1905- 1907)</span><br /><span style="font-size: 12px;">③夏目鏡子『漱石の思い出』(1966年)</span><br /><span style="font-size: 12px;">④<a href="https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=13564" rel="nofollow">高橋正雄 夏目漱石の『吾輩は猫である』─続・文学にみる医師像</a> Web医事新報 No.4989 (2019年12月07日発行) P.60</span><br /><span style="font-size: 12px;">⑤高橋正雄 漱石文学が物語るもの 神経衰弱者への畏敬と癒し みすず書房 2009</span><br /><span style="font-size: 12px;">⑥漱石書簡集 三好行雄 岩波文庫</span><br /><span style="font-size: 12px;">⑦<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/igakutoshokan1954/53/1/53_1_60/_pdf/-char/ja" rel="nofollow">斎藤晴恵 尼子四郎と夏目漱石</a> 医学図書館 53(1):60-64 2006 </span><br /><span style="font-size: 12px;">⑧<a href="https://www.jamas.or.jp/news/news85.html" rel="nofollow">漱石と広島 15:尼子四郎 「猫」に登場する家庭医</a> 中國新聞(セレクト)2017.5.6 [医学中央雑誌刊行会]</span><br /><span style="font-size: 12px;">⑨<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/nisshoshi1902/16/2/16_2_105/_pdf/-char/ja" rel="nofollow">長與又郎 夏目漱石氏剖検 日本消化器病学会雑誌 16(2):105-117 1917</a></span><br /><span style="font-size: 12px;">⑩<a href="https://www.kanabun.or.jp/souseki/" rel="nofollow">夏目漱石デジタルコレクション</a> 県立神奈川近代文学館所蔵</span></p>
<p>明治36(1903)年、夏目漱石と尼子四郎はそれぞれ千駄木に居を構えました。漱石は2年間の英国留学を終えて帰国したところで、4月から一高・東大の講師となります。36歳でした。一方、尼子四郎は「尼子医院」を開業しました。39歳でした。漱石は『吾輩は猫である』で作家としての第一歩を踏み出し、一方、尼子四郎は、「医学中央雑誌」を創刊します。両者ともに人生における一大画期をなした時代でした。二人の家は近く、尼子は漱石一家の家庭医になります。</p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>1.尼子四郎が語った夏目漱石の思い出</strong></span></p>
<p>漱石と尼子の間には医師と患者という関係以上の交流があったと想像していますが、実証できる資料は多くはありません。その中で、尼子四郎自身が漱石とのつきあいを語った貴重な文章が残っています。いくつかの発見がありました。一部、引用させていただきます。</p>
<blockquote>
<p><br /><strong>「猫」のモデル 尼子四郎</strong></p>
<p>漱石さんが「猫」を書いていた36年ごろは、千駄木の私の医院の近くに居たものだから、お互いに懇意にして話に行ったりしたが、私などは、何もこれと言って話の種があって行くのではなく、ただ呑気に遊びに行くだけであった。長い間繁々と行っていた。</p>
<p>千駄木に居たころから胃の方が悪いと言って、私なども診たこともあったが、それより私の注意を惹いたのは、漱石さんの心理上における医学上のおもしろい現象であった。いわば一種病的な現象なのである。わたしは絶えず、それから目を離さなかった。寺田虎彦氏などもこの心理上の現象は認めていて、時々私と語り合っていた。</p>
<p>私などから見た、漱石さんは、怒ったことも、不機嫌なこともなく、つねに微笑をたたえた人で、こちらが天真爛漫で行けば、あの人の家ほど行きやすいところはなかった。寺田虎彦さんなども、漱石さんの家が唯一の遊び場所であったのが、亡くなられてからは遊び場所がなくなったと言っておられる。</p>
<p>私のことは「猫」の中に、甘木医師として書いてあるそうだ。あの時分千駄木の家に黒い大きな猫がのそのそ歩いていたが、ある時、私が「これがそうですか」と尋ねると漱石さんはこれじゃない、と言っていた。</p>
<p>博士号の問題の時も、私が、有効な清涼剤ですね、と言うと、漱石さんはただ笑って、君もそう思ってくれているか、と言ったばかりで、別に説明などをしなかった。一体に自分のしたことを説明しない人であった。</p>
<p><span style="font-size: 12px;"><strong>文献① 尼子四郎 「猫」のモデル 近代作家追悼文集集成 第5巻:夏目漱石 ゆまに書房 昭和62(1987)年</strong></span></p>
</blockquote>
<p><span style="font-size: 12px;"><strong><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/135bc0c7d7c44d4ba5e6f62a4256cbf7.jpg" /></strong></span></p>2023-02-23T03:35:43+00:00財務諸表で読み解く薬剤師業界の現状と未来 ー 第3回:「お金」の流れから見えてくる企業の経営状態と経営戦略
2023-02-23T05:06:13+00:00syuichiaohttp://cmj.publishers.fm/editor/495/http://cmj.publishers.fm/article/26940/<p> 企業の収益や費用は、必ずしも現金で直接的に取引されるわけではありません。クレジット決済を想像すれば分かりやすいと思いますが、<strong>売上や支払が発生したタイミングと、実際の現金の流れにはタイムラグが生じます</strong>。電気代のような光熱費も、当月の請求金額は前月の使用量に対応しているはずです。薬局で薬を仕入れる場合にも、一定期間内の取引金額をまとめて後払いで清算することが一般的だと思います。ちなみに、このような取引形態を<strong>掛取引</strong>(かけとりひき)と呼びます。</p>
<p> 掛け取引が発達した現代社会において、企業の売上と費用の計上は、必ずしも現金の流入と流出に裏付けられているわけではありません。つまり、収益と費用の関係性だけを記述した<strong>損益計算書</strong>からは、現金の流れを正確に把握することができないのです。</p>
<p> 損益計算(収益―費用)上では黒字であるにも関わらず、費用の支払い期限と売り上げ入金のタイムラグから、企業の資金繰りが悪化することもあります(黒字倒産)。企業における実際の現金の流入と流出の関係性は<strong>キャッシュ・フロー</strong>と呼ばれ、一定の規模を有する企業(例えば上場企業等)においては、<strong>キャッシュ・フロー計算書</strong>の作成が義務付けられています。今回はキャッシュ・フロー計算書の基本的な読み解き方を解説したうえで、<strong>アステラス製薬株式会社</strong>を例に、キャッシュ・フローから見えてくる企業の経営戦略について考察します。</p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/4dcd5e586f1a45d194b483d47c3edd81.jpg" /></p>2023-02-23T05:06:13+00:00世界の安楽死と医師幇助自殺の潮流 12
2023-02-24T12:09:39+00:00spitzibarahttp://cmj.publishers.fm/editor/584/http://cmj.publishers.fm/article/26996/<p> 読者のみなさん、こんにちは。</p>
<p> こちらの定期配信が今回で最後ということなので、キリのいいところで、これまでの「世界の安楽死と医師幇助自殺の潮流」シリーズで紹介してきた、いくつかの問題について、続報を取りまとめておこうと思います。</p>
<p> まず、2016年の合法化以来、ぶっちぎりでラディカルな最先端をゆくカナダの話題をいくつか。</p>
<p> </p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/9d165a0b1d1e4552bf101e443ff1d890.jpg" /></p>
<p> </p>
<p><strong>精神障害のみを理由にした安楽死は検討期間を1年延期</strong></p>
<p> <a href="https://cmj.publishers.fm/article/25947/" rel="nofollow">22年7月号の記事</a>で触れたとおり、カナダでは安楽死が合法化された2016年には対象者は終末期の(死がreasonably foreseeableである)人限定でしたが、2021年の法改正で障害や不治の病があり耐えがたい苦痛がある人へも道が開かれました。その際、精神障害のみを理由に安楽死を望む人を含めるかについては、議会に委員会が設置されて、2年間の検討期間が設けられました。</p>
<p> その期限が迫る中、カナダ政府は2月14日、さらに2024年3月17日まで猶予を1年間延長することを決めました。1)</p>2023-02-24T12:09:39+00:00【ご報告】日本重症心身学会から「重症心身障害病棟における面会に関しての、日本重症心身障害学会としての提言」が出ました
2023-02-27T05:55:34+00:00spitzibarahttp://cmj.publishers.fm/editor/584/http://cmj.publishers.fm/article/27013/<p> <a href="https://cmj.publishers.fm/article/26783/" rel="nofollow">今年1月号の記事</a>で、昨年12月2日に東京で開催された日本重症心身障害学会の市民公開講座で講演した際、最後の5分間を使って、コロナ禍での面会制限について思い切ったお願いをしてきたことをご報告しました。その続報です。</p>
<p> この講演後、さすがに会場はちょっと異様な空気になりました。先生方がどう反応すべきか困惑気味というか、受け止めるのか反発するのか、どっちに振れるか分からない微妙な空気。</p>
<p> ところが質疑になるや、マイクの前に出てきたのは、なんとウチの娘の主治医でした。これには度肝を抜かれました。若い女性の先生です。</p>
<p> 笑顔で手を上げて軽やかに出てきて名乗った後で「海さんはうちの施設におられるので、少し補足させてください」。</p>
<p> あ、きっと面会制限を緩和できない言い訳をするんだな……。会場みんなが、そう思いました。その場合どこに話を落とすべきかを、私も考え始めました。ところが、</p>
<blockquote>
<p>児玉さんはいつもこうして私たちに伝えてくださいます。でも、伝えてくださる親御さんばかりではないので、そうすると私たちは、ついこれでいいのだと考えてしまいます。</p>
<p>面会については重症児者の皆さんにとって実際に顔を見ること、触れ合うことの重要性は私たちも感じることと思います。これはそれぞれの施設で取り組むべき課題ですが、現場の気持ちだけではどうしても上手くいかない部分があり、重心学会で面会緩和に向けて何か提言などをいただければとても心強いです。</p>
</blockquote>
<p> 会場から拍手が起こり、続いてマイクの前に立ったのは、去年まで学会理事長だった医師。いろいろ温かい受け止めを語ってくださった後で、「今日聞いたことを、私は自分が園長をしている施設に持ち帰ります。みなさんも、ここで聞かれたことをそれぞれの職場にしっかり持ち帰ってください」</p>
<p> 会場の空気が明らかに変わり、その後、学会幹部の先生方から前向きな発言が続きました。</p>
<p> 公開講座が終わると、旧知の先生方が次々に温かい声をかけてくださいました。矢や礫が飛んでくるのを覚悟のうえで、腹をくくって「爆弾」を投下したはずだった私は、まるで奇跡を見ているような気分でした。</p>
<p> そして、それから2か月半が経った2月15日、日本重症心身障害学会から<a href="http://www.js-smid.org/docs/info_230215.pdf" rel="nofollow">「重症心身障害病棟における面会に関しての、日本重症心身障害学会としての提言」</a>が出されました。この記事を書きながら、私はまたも奇跡を見ているような気持ちです。</p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/83d1f2b863b54a9cbd03010038beae02.jpg" /></p>2023-02-27T05:55:34+00:00【重要】定期配信終了のお知らせ
2023-02-28T23:13:49+00:00bycomethttp://cmj.publishers.fm/editor/492/http://cmj.publishers.fm/article/27003/<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/30e13542c5684127808df8c5e25e7366.png" /></p>
<p> </p>
<p>読者のみなさま</p>
<p>日頃から本誌記事をご購読いただき、ありがとうございます。</p>
<p>さて、地域医療ジャーナルは<strong>本号2023年3月号 vol.9(3)をもちまして、定期配信を終了いたします。</strong></p>
<p> </p>
<p>進化した人工知能が汎用化され、本格的なweb3時代に突入した2022年。<br />医療情報発信にも相応の進化が求められています。<br />新たな技術・方法論を取り入れた情報発信について、これからも探求していきます。</p>
<p>新たな一歩を踏み出すためには、いったん荷下ろしが必要と考え、決断に至りました。<br />前方の視界は霧の中ですが、これからも形を変えて前へ進みたいと考えております。</p>
<p> </p>
<p>なお、<strong>バックナンバー記事については、今後も閲覧可能</strong>とします。<br />今後は不定期に発行の可能性がありますが、<strong>新たな発行がない限り、課金されません。</strong></p>
<p>また、下記の関連事業は継続いたします。<br /><strong>・小さな医療(「地域医療ジャーナル」枠を含む) </strong><a href="https://smaller.jp/" rel="nofollow">https://smaller.jp/</a><br /><strong>・小さな医療準備室 Discord </strong><a href="https://discord.com/invite/hqhYRV3PJm" rel="nofollow">https://discord.com/invite/hqhYRV3PJm</a><br />どちらも無料会員登録をしていただくことで、関連活動の情報が届きます。</p>
<p>地域医療ジャーナル連載記者からの記事投稿がありましたら、随時「小さな医療」に掲載する予定です。</p>
<p> </p>
<p>創刊9年目となりましたが、長い間、読者のみなさまには大変お世話になりました。<br />みなさまのご支援なくしては、ここまで継続できませんでした。<br />深く深く感謝申し上げます。</p>
<p>新たな創造や挑戦は人をつなぐこと、<br />そしてそれは何物にも代えがたい価値があるということを、確かに実感しました。</p>
<p>これからもみなさまとのつながりを大切に、日々、地域医療に取り組んでまいります。</p>
<p>ありがとうございました。</p>
<p>地域医療ジャーナル 編集長</p>2023-02-28T23:13:49+00:00【動画】桐林館「筆談カフェ」・ コミュニティーナース 金子文絵さん(前編)
2023-01-29T05:55:02+00:00muraoka_kenichihttp://cmj.publishers.fm/editor/975/http://cmj.publishers.fm/article/26871/<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/14cc213b1dd54032a7e012a8400a26c0.jpeg" /></p>
<p> </p>
<p>三重県で活動されている金子文絵さんの「筆談カフェ」の取材を行いました。</p>
<p>筆談カフェの現場取材とオンライン・インタビュー(前編・後編)をお届けいたします。</p>
<p>あわせてご覧いただけたらと思います。</p>
<p>似顔絵セラピー・プロジェクト<br />代表 村岡ケンイチ<br /><a href="https://muraoka212.wixsite.com/mysite" rel="nofollow">https://muraoka212.wixsite.com/mysite</a></p>
<p> </p>
<p><strong>【アートと医療】桐林館「筆談カフェ」・ コミュニティーナース 金子文絵さん(前編)</strong></p>
<p><iframe src="//www.youtube.com/embed/PwJ0wCUYBIw" width="560" height="314" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p> </p>
<p><strong>【アートと医療】現場取材:桐林館「筆談カフェ」</strong></p>
<p><iframe src="//www.youtube.com/embed/v6YViinqVP4" width="560" height="314" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p> </p>
<p><strong>■金子文絵さん</strong></p>
<p>コミュニティーナース<br /><a href="https://community-nurse.jp" rel="nofollow">https://community-nurse.jp</a></p>
<p>一般社団法人Konari 代表<br />合弁会社mojicca 代表<br /><a href="https://mojicca2021.wixsite.com/hitsudanlabo" rel="nofollow">https://mojicca2021.wixsite.com/hitsudanlabo</a></p>
<p>桐林館「筆談カフェ」オーナー<br /><a href="https://www.torinkan.com" rel="nofollow">https://www.torinkan.com</a></p>2023-01-29T05:55:02+00:00「あはき」ってご存知ですか? 診療ガイドラインと鍼灸 頭痛
2023-01-29T07:19:43+00:00masayoshihttp://cmj.publishers.fm/editor/990/http://cmj.publishers.fm/article/26868/<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/f3c0f2e0cf0a440d93e7a91053a95a6b.jpg" width="522" height="451" /></p>
<p>いつも読んでいただきありがとうございます。鍼灸師の木津です。</p>
<p>今回は頭痛の診療ガイドラインと鍼灸について日本鍼灸理療専門学校 東洋医学研究所の菊池友和さんに執筆いただきました。</p>
<p>頭痛に対して鍼灸がどの程度効果的なのか、是非とも御覧ください!</p>
<p> </p>
<h4>Ⅰ.はじめに </h4>
<p>頭痛は3人に1人持っていると言われており、日本国内でも片頭痛患者さんで840万人、緊張型頭痛では2240万人と換算され、とてもポピュラーな病気です。頭痛による本邦の経済損失は年間2兆円と推定されています。また、頭痛は風邪や二日酔いなど頭痛の原因がすぐに思い当たるものから、くも膜下出血のように命の危険がある頭痛まであり、原因(くも膜下出血や薬の使いすぎなど)があり、二次的に頭痛が起こっているものを二次性頭痛といい、頭痛自体が病気であるものを一次性頭痛(片頭痛や緊張型頭痛など)と言います。毎日、毎日頭が痛い、頭痛があると遊びに行くことが出来ないなど、日常生活に支障をきたしますが、医療機関で脳の検査(MRIやCTなど)を行っても、血液検査を行っても異常が認められない頭痛が一次性頭痛です。</p>
<p>鍼灸治療がガイドライン <strong><a title="頭痛の診療ガイドライン2021" href="https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf" rel="nofollow">頭痛の診療ガイドライン2021</a></strong>で推奨されているのは、この一次性頭痛の中でも頻度の高い片頭痛と緊張型頭痛です。1) </p>
<p> </p>
<p><strong>参考文献</strong></p>
<p>1) 「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会(編), 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会(監修). 頭痛の診療ガイドライン2021. 医学書院<br /><a href="https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf" rel="nofollow">https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf</a></p>2023-01-29T07:19:43+00:00ねこと学ぼう、おくすり情報 第11話「コロナ対策とマスク」
2023-01-29T09:43:43+00:00ph_minimalhttp://cmj.publishers.fm/editor/788/http://cmj.publishers.fm/article/26863/<p><strong>はじめに</strong></p>
<p> 今回は2022年の忘年会の延長戦です。前回の記事はこちら。</p>
<blockquote>
<p><strong><a href="https://cmj.publishers.fm/article/26744/" rel=" nofollow">ねこと学ぼう、おくすり情報 第10話「新しいコロナ治療薬の効果は?」</a></strong></p>
</blockquote>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 24px;">ねこと学ぼう、おくすり情報 第11話「コロナ対策とマスク」</span></p>
<p> </p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/76f78e20c195491898793ad4cf4a7937.jpg" /></p>
<p>みに丸「くっそー!格闘技、日本勢惨敗じゃないか!」</p>
<p>コロナくん「いやいや、でもけっこう善戦していたじゃないか。よくやったと思うよ」</p>
<p>はかせ「うんうん、アツい試合ばかりだったよ」</p>
<p>みに丸「くやしいくやしい!今夜は酒が進むぜ!グビグビ」</p>
<p>はかせ「おいおい、飲みすぎるなよ…」</p>
<p>コロナくん「ところで、会場のさいたまスーパーアリーナのお客さんもマスクをしていたみたいだね」</p>
<p>はかせ「観戦中のマスク着用が義務づけられていたようだね」</p>
<p>みに丸「そういえば、コロナくん的にマスクってどうなの?」</p>
<p>コロナくん「そりゃ邪魔だなって思うよ。我々ウイルスは飛沫とともに、遠くまで舞い踊って周りにいる人たちに飛び移りたいんだ」</p>
<p>はかせ「やめてくれよ、舞い踊らないでくれよ」</p>
<p>みに丸「コロナくんが嫌がっているということは、感染対策として有用なんだね?」</p>
<p>コロナくん「飛沫を遮られてしまうと感染させるチャンスが減る気がするけど、マスクをつけることで感染の成功率がどれくらい低下するのかについては、我々は知る由もない。きみたち人類が研究してるんじゃないのかい?」</p>
<p>みに丸「どうなんですか、ボス?」</p>
<p>はかせ「どうだろうねぇ~。まず、マスク着用が感染予防となる機序については、この文献[1]がわかりやすい」</p>
<p>みに丸「ゲッ。酒の場に文献を出してきた…」</p>
<p>はかせ「イラストだけ見てくれよ」</p>
<p> </p>
<p>[1] Kimberly A. Prather et al, Reducing transmission of SARS-CoV-2. Science, Vol 368, 1422-1424<br /><a href="https://www.science.org/doi/10.1126/science.abc6197" rel="nofollow">https://www.science.org/doi/10.1126/science.abc6197<br /></a>(イラストはこちらのリンクから閲覧できます)</p>
<p> </p>
<p>みに丸「なるほど、わかりやすい」</p>
<p>はかせ「感染者は呼吸や会話の際に感染性のエアロゾル粒子を放出することがあるそうだ。双方がマスク着用することで、曝露が最小限になると書いてある」</p>
<p>みに丸「完璧に防げるんですかね?」</p>
<p>はかせ「それはわからないけど、ある程度はブロックできるだろうってことじゃないかな。東京大学の報告[2]では、マスクをつけることでウイルスの吸い込み量が減ることが報告されている」</p>
<p> </p>
<p>[2] Ueki H, et al. Effectiveness of Face Masks in Preventing Airborne Transmission of SARS-CoV-2. mSphere. 2020 Oct 21;5(5):e00637-20. PMID: 33087517<br />(↓こちらに日本語で解説されています<br /><a href="https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/content/000003662.pdf" rel="nofollow">https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/content/000003662.pdf</a> )</p>
<p> </p>
<p>みに丸「50cmの距離で吸い込む側がサージカルマスクをつけるとウイルス吸い込み量が半減、吐き出す側がつけると6~7割減かぁ…。吸い込む側がマスクをつけるより、吐き出す側がマスクをつけることのほうが効果は大きいみたいですね」</p>
<p>はかせ「ただ、この報告によるとマスクだけではウイルスの吸い込みを完璧に防ぐことはできないようだね。もちろん、ゼロにできなくても減らせるならヨシだと思うけど」</p>
<p>コロナくん「吸い込むウイルスの量を減らせたところで感染者は減るのかい?きみたちにとって大事なのは『どれくらい感染を防げるか』だろう?ウイルス吸い込み量が減っても感染者が減らなかったら意味がない」</p>
<p>はかせ「そのとおり。BMJに掲載されたシステマティックレビューによるとコロナ発症リスクが0.47だそうだ[3]。この研究結果を踏まえると、“半減させる”くらいの印象かなぁ…。もちろんシチュエーションによって変わるかもしれないので、あくまで目安だと思ってくれ」</p>
<p> </p>
<p>[3] Talic S, et al. Effectiveness of public health measures in reducing the incidence of covid-19, SARS-CoV-2 transmission, and covid-19 mortality: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2021 Nov 17;375:e068302. BMJ. 2021 Dec 3;375:n2997. PMID: 34789505</p>
<p> </p>
<p>コロナくん「ある程度の効果はあるようだね。こういったデータを踏まえて、きみたちはマスク着用をルールとしているわけだ」</p>
<p>はかせ「今のところ、厚生労働省は『屋外では原則不要、ただし人との距離が保てずに会話する場合は着用。屋内では距離が確保できて会話をほとんど行わない場合を除いてマスク着用』としている(※)」</p>
<p>※2022年1月14日現在<br /><a href="https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html" rel="nofollow">https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html</a></p>
<p> </p>
<p>みに丸「最近は、マスクを外そう!っていう声もちらほら聞きますね。マスクをつけるべきかどうかは時と場合によるという側面もありますが」</p>
<p>コロナくん「へぇ~。意見が割れているんだね?こちらとしては外してもらったほうがありがたいけどね。我々は飛沫とともに舞い踊りたいタチだから」</p>
<p>みに丸「マスク着用をルールとしている店の中でマスクをつけないお客さんが店員さんと揉めるっていうケースもあるらしいよ。SNSで見た」</p>
<p>コロナくん「そうなんだ…。怖いなぁ~」</p>
<p>はかせ「マスクに意味がない、あるいは脳に酸素がいかなくなるので有害だと言う人もいるようだ。自分の主張に反する店のルールに不満があるんじゃないかな」</p>
<p>コロナくん「へぇ~、きみたち人類はほんとに多種多様だね」</p>
<p>みに丸「でも、有害だという主張の根拠とはしっかり向き合う必要がありますね。例えばマスクのせいで酸素が足りなくなるというのはどうなのでしょうか」</p>2023-01-29T09:43:43+00:00財務諸表で読み解く薬剤師業界の現状と未来 ー 第2回:コロナ禍で注目された除菌グッツの行方と経営判断
2023-01-29T11:00:30+00:00syuichiaohttp://cmj.publishers.fm/editor/495/http://cmj.publishers.fm/article/26849/<p> 新型コロナウイルスの感染が拡大した当初、ドラックストアの店頭からマスクや消毒液などの衛生用品消え、市場価格も高騰したことは記憶に新しいと思います。実際、ガーゼなど医療用衛生材料の最大手である<strong>川本産業株式会社</strong>の営業利益率は、2020年の第1四半期に<strong>4.49%</strong>、同第2四半期に<strong>5.72%</strong>を記録しています。同社の営業利益率は、経常的に1%未満の状態でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに5倍以上の増加となりました。</p>
<p> 同じくコロナ禍で注目を集めた衛生用品が<strong>二酸化塩素による除菌グッツ</strong>です。<strong>「空間除菌」</strong>等の名で親しまれたこの製品は、新型コロナウイルスの感染が拡大した当初、爆発的な売上を記録しました。一方で、同製品の感染予防効果に対するエビデンスは限定的であり、コロナ禍が非日常から日常に移り行く中で、消費者や市場参加者の関心も薄れていったように思います。</p>
<p> 2022年2月18日、二酸化塩素による除菌グッツを製造販売していた大手製薬会社、大幸薬品株式会社は<strong>「<a href="https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/ddand0/" rel="nofollow">たな卸資産評価損及び減損損失の計上、連結業績予想値と実績値との差異並びに役員報酬等の減額に関するお知らせ</a>」</strong>という適宜開示を行っています。なお、適宜開示とは、投資家保護の観点から企業に義務付けられている「重要な会社情報の開示」のことです。</p>
<p> 今回の記事では、<strong>商品</strong>(<strong>たな卸資産)評価損</strong>と<strong>減損損失</strong>を解説したうえで、大幸薬品株式会社の経営戦略を財務事実に基づいてレビューしたいと思います。</p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/8e64f33775f0401ab4ca01b59309a855.jpg" /></p>2023-01-29T11:00:30+00:00患者と図書館-市民が医療・健康情報を得るために-第5回 ググる-図書館へ行かなくとも手に入る医療・健康情報(その1)-
2023-01-22T18:31:43+00:00naohikoyyamaguchihttp://cmj.publishers.fm/editor/1015/http://cmj.publishers.fm/article/26867/<p style="text-align: left;"><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/7a1df7d15e434ac2aa1a48b3c1bb3300.jpg" /></p>
<p style="text-align: right;">聖隷佐倉市民病院図書室 山口直比古</p>
<p><strong>1 はじめに</strong></p>
<p> 2017年12月に、Googleのウエッブマスター向け公式ブログに、下のような記事が掲載されました。</p>
<p><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/0e25a362daf94cd6af3c049d6b1a4747.png" width="566" height="328" /><br /><a href="https://developers.google.com/search/blog/2017/12/for-more-reliable-health-search?hl=ja" rel="nofollow">https://developers.google.com/search/blog/2017/12/for-more-reliable-health-search?hl=ja</a></p>
<p> 医療や健康に関する情報の検索結果をより的確にするため、Webページの評価方法を改善し、医療従事者や専門家、医療機関などが提供するページが「より信頼性が高く有益な情報」として上位に表示されやすくなる、というものです。</p>
<p> Googleが何故このような改善をした(しなければならなかった)のでしょうか。それは、ちょうどこのブログ記事の一年前に起こったある事件がきっかけでした。DeNAの提供するWELQ(ウエルク)というサイトの健康情報に、とんでもないデタラメ記事が多数掲載され、社長が謝罪会見を行いサイトを閉鎖した、というものです。毎日新聞を始めとしてマスコミでも大きく報道されました。</p>
<blockquote>
<p>毎日新聞の記事 <br /><a href="https://mainichi.jp/articles/20170810/k00/00m/020/040000c)。WELQ" rel="nofollow">https://mainichi.jp/articles/20170810/k00/00m/020/040000c</a></p>
</blockquote>
<p> WELQに掲載された内容としては、例えば「火傷は濡れたタオルで冷やす」のような記事がありましたが、もちろんこれは間違いで、傷口にタオルが張り付いてしまうこともあるので流水で冷やす、が正しいのですが、このような医学的には間違った記事が数多く掲載され、加えてGoogleなどの検索サイトでは、目につきやすい最初のページにリストされるというようなことが起こっていました。</p>
<p> このような出来事を背景として、ネットの健康情報を見直すという社会的な動きがあったのです。Googleに続き翌2018年1月にはYahoo!でも「癌」に関するキーワードでの検索結果は、国立がん研究センターのがん情報センターと協力して結果の上位に出るようにしました。患者や市民が、医療・健康情報を求めて図書館へ行く、という行動はまだまだ定着していません。この連載の前回の記事でご紹介したように、多くの市民がインターネット上の情報を探しているのが現状です。</p>
<p> 本当は図書館へ行き、専門の司書にご相談いただくのが一番のお勧めなのですが、今回から2回にわたり、図書館へ行かなくてもできる「適切な」情報を得るための方法についてご紹介してみようと思います。</p>2023-01-22T18:31:43+00:00「医学中央雑誌」の父、尼子四郎 第2回:尼子四郎・尼子富士郎と「医学中央雑誌」
2023-01-29T08:31:42+00:00shimohara-yasukohttp://cmj.publishers.fm/editor/995/http://cmj.publishers.fm/article/26875/<h3><span style="font-size: 18px;">はじめに</span></h3>
<p>医中誌Webの前身にあたる医学中央雑誌は、明治36年(1903年)市井の医師、尼子四郎によって創刊されました。昭和3年(1928年)以降は、長男富士郎に引き継がれました。富士郎没後も、時代の変遷とともに冊子からCD-ROM、さらに医中誌Webへと形を変えながら成長・発展を続け、医学界に多大な恩恵をもたらしています。</p>
<p>医学中央雑誌の誕生・成り立ち・歴史 などに関しては、以下の文献・サイトが参考になります。</p>
<p><strong>参考文献<br /></strong><span style="font-size: 12px;">①<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/igakutoshokan1954/46/3/46_3_282/_pdf/-char/ja" rel="nofollow">宮野昌明 医学中央雑誌の成り立ちとその概要 医学図書館 1999; 46(3): 282-286</a></span><br /><span style="font-size: 12px;">②藤島隆 尼子四郎と「医学中央雑誌」の誕生 北の文庫 13号:7-23 (1987.12) 札幌・北の文庫社</span><br /><span style="font-size: 12px;">③松田真美 医学中央雑誌110年の歴史を振り返って 薬学図書館 60(1):71-80 2015</span><br /><span style="font-size: 12px;">④<a href="https://www.jamas.or.jp/about/history.html" rel="nofollow">医学中央雑誌刊行会のあゆみ</a>(医学中央雑誌刊行会)</span><br /><span style="font-size: 12px;">⑤<a href="https://www.jamas.or.jp/about/history2.html" rel="nofollow">医学中央雑誌刊行会 歴代理事長</a> (医学中央雑誌刊行会)</span><br /><span style="font-size: 12px;">⑥<a href="http://www.kenkyuu.net/whatsnew/2008/01/medical_cyber_tools_2.html" rel="nofollow">門川俊明 医家向け電脳道具箱その弐「医学中央雑誌刊行会訪問記」</a>医学のあゆみ Vol220 No.7 2007 588-591(「研究留学ネット管理人のブログ」にて転載)</span><br /><br />私の最大の関心事は、尼子四郎がなぜ「医学中央雑誌」を創刊したのか。いかなる志を抱き、どのようなアイディアやビジョンを持っていたのか。ということです。自叙伝が東京大空襲で失われたことはとても残念ですが、なにかヒントになりそうな尼子四郎自身のことばに出会いたいと思っていました。</p>
<p>そんなとき、医学中央雑誌刊行会のサイトで、以下のページをみつけました。</p>
<blockquote>
<p><a href="https://www.jamas.or.jp/database/archive.html" rel="nofollow"><span style="font-size: 12px;"><strong>医中誌アーカイブとOLD医中誌</strong></span></a><span style="font-size: 12px;"><strong>(医学中央雑誌刊行会)</strong></span></p>
</blockquote>
<p>「2011年10月、<国立国会図書館デジタル化資料>の一コンテンツとして、1903年発行の創刊号から1983年3月発行分までの医学中央雑誌バックナンバー全ページの画像ファイルが公開されました。この完全公開は、医学史などの研究者らに高く評価されました」とあります。<br /><br />さっそくアクセスして、デジタル画像をめくってみました。「医学中央雑誌」に対する尼子四郎の熱い思いが伝わってくるようで、リアルな感動を覚えました。</p>
<blockquote>
<p><span style="font-size: 12px;"><strong>「国立国会図書館デジタルコレクション」</strong></span><br /><span style="font-size: 12px;"><strong><a href="https://dl.ndl.go.jp/pid/1866385" rel="nofollow">醫學中央雜誌 = Japana centra revuo medicina【全号まとめ】</a></strong></span></p>
</blockquote>
<p><span style="font-size: 12px;"><strong><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/f08413b537b045079747dd8cfb2c701a.jpg" /></strong></span></p>2023-01-29T08:31:42+00:00医学教育とWeb3
2023-01-22T16:51:19+00:00medicaldaohttp://cmj.publishers.fm/editor/1017/http://cmj.publishers.fm/article/26866/<p dir="ltr">2022年12月号より始まりました、Medical DAOメンバーからお伝えする医療×web3のことを解説する記事です。</p>
<p dir="ltr">Medical DAOは2022年6月に立ち上がった医療×web3の可能性を探るインターネット上のコミュニティです。「ミライの医療を作る」を合言葉に皆で楽しくワイワイ活動しております。</p>
<p dir="ltr"><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/ce4e8987b3a749b188e5eacfb81a1529.png" /></p>
<p dir="ltr"> </p>
<p dir="ltr">今回は、「医学教育とWeb3」についてご説明させていただきます。私は、作業療法士の専門学校の教員をしています。Web3での活動を通して見えてきた「現在の医学教育の限界」と「これからの医学教育の未来」についてお話させていただきます。</p>
<p dir="ltr">初心者向けに記載しておりますので、簡略化した説明になります。より詳細を知りたい方におかれましては別途情報収集してみてください。</p>
<p dir="ltr">下記の順序で解説をしていきます。</p>
<p dir="ltr"><strong>1: 現在の医学教育の限界</strong></p>
<p dir="ltr"><strong>2: リアルな体験と経験が得られるメタバース教育</strong></p>
<p dir="ltr"><strong>3: デジタルネイチャーと医学教育</strong></p>
<p dir="ltr"><strong>4: 「Medical DAO」で達成したい未来</strong></p>
<p dir="ltr"><strong>5: まとめ</strong></p>
<p dir="ltr"> </p>
<p> </p>
<p><strong><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/3bebc6f91de447abb0795d7bd5774869.png" width="566" height="378" /></strong></p>
<p>これを読んでいただいたあなたにも是非<a href="https://discord.gg/BbghbE7Vu9" rel="nofollow">Medical DAO</a>の仲間になってほしいと考えています。ご興味持たれた方はお気軽に下記のリンクからご参加ください。(Discordというチャットアプリでコミュニケーションをとっています)</p>
<p><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/dc7281ed613f448ba25b643d065cd88b.jpg" width="192" height="192" /><br /><a href="https://discord.gg/BbghbE7Vu9" rel="nofollow">https://discord.gg/BbghbE7Vu9</a></p>2023-01-22T16:51:19+00:002023年2月号の編集後記
2023-01-30T08:06:05+00:00bycomethttp://cmj.publishers.fm/editor/492/http://cmj.publishers.fm/article/26917/<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/068e831ab6534a89a1cde0b4d271298e.jpg" /></p>
<p> </p>
<p>今月号も最後までお読みいただき、ありがとうございました。</p>
<p>みなさまからいただく反響が、記者の原動力となります。<br />心動かされた記事には、ぜひ「いいね!」ボタンをお願いします。<br />また、記事下の「読者コメント」または「<strong><a href="https://cmj.publishers.fm/community/" rel="nofollow">読者コミュニティ</a></strong>」からも、ぜひご意見・ご感想をお寄せください。</p>
<p>読者登録されていない方は、<strong><a href="https://cmj.publishers.fm/subscribe/" rel="nofollow">こちら</a></strong>からどうぞ。</p>
<p> </p>
<p><strong>地域医療ジャーナル編集室Discord</strong></p>
<p>コミュニティ機能として<strong>Discord「小さな医療 準備室」</strong>を運用中です。<br />ここに「地域医療ジャーナル編集室」も設置しています。</p>
<p>こちらのリンクから、ぜひご参加ください!</p>
<blockquote>
<p><strong>小さな医療 準備室 - Discord</strong><br />招待リンク <a href="https://discord.gg/hqhYRV3PJm" rel="nofollow">https://discord.gg/hqhYRV3PJm</a></p>
</blockquote>
<p> </p>
<p><strong>博識より実行力</strong></p>
<p>先月号の編集後記では<a href="https://cmj.publishers.fm/article/26780/" rel="nofollow"><strong>「博識より情報検索スキル」</strong></a>について書きました。あれから1ヶ月足らずにAIはさらに進化し、適切な情報収集から論文執筆までをこなせるようになりつつあります。</p>
<p>科学ジャーナルからは、論文執筆へのAI活用に関する指針や声明が発表されています。</p>
<p>本誌では<strong>AIの積極的な活用を推奨しますが、AIの使用範囲を明示する必要がある</strong>、との立場をとります。</p>
<p>人が問われるのはもう情報検索スキルではありません。情報に基づいて実行する力でしょう。</p>
<p> </p>
<p>さて、今回はもう少し会員限定記事でつづけます。</p>2023-01-30T08:06:05+00:00[新連載] 「医学中央雑誌」の父、尼子四郎 第1回:人と生涯
2023-02-16T02:02:37+00:00shimohara-yasukohttp://cmj.publishers.fm/editor/995/http://cmj.publishers.fm/article/26770/<p>今回から、3回シリーズで「医学中央雑誌」を創刊した尼子四郎について書いてみたいと思います。</p>
<p><strong>第1回 人と生涯</strong><br /><strong>第2回 尼子四郎と「医学中央雑誌」</strong><br /><strong>第3回 尼子四郎と夏目漱石</strong></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>はじめに</strong></span></p>
<p>言うまでもなく「医中誌Web」は、日本国内の医学関連分野の文献情報を収集した唯一無二のオンラインデータベースです。その歴史は、明治36(1903)年、市井の開業医であった尼子四郎によって創刊された「医学中央雑誌(後の医中誌Web)」に遡ります。現存するものでは、1879年刊行の「Index Medicus(後のPubMed)」に続き、世界で2番目に古い医学文献二次資料とされています。1997年6月、PubMedのインターネット無料公開が実現します。2000年4月には、「医中誌Web」及び「医中誌パーソナルWeb」の有料Webサービスが始まりました。</p>
<p>本題に入る前に、「医中誌Web」が、私にとって、いかに身近で頼もしい存在であったかをお伝えしたいと思います。<br />「医中誌Web」が、医学図書館員にとって、最強のツールの一つであることは言うまでもありませんが、私に限っていえば、仕事を離れて、個人的にも「医中誌Web」を利用した経験が少なからずあります。それは次のような局面においてでした。</p>
<p>●自分や家族や友人の病気について調べるために</p>
<p><a href="http://shimohara.net/nitona/kiseki/watashinoshiten.htm" rel="nofollow">・私の視点 医学文献の無料公開を</a> <br /><a href="http://shimohara.net/nitona/kiseki/kanen.htm" rel="nofollow">・急性肝炎になって</a> <br /><a href="http://shimohara.net/nitona/kiseki/bunkenkensaku.htm" rel="nofollow">・文献検索と出会いの数々 <span style="font-size: 12px;">国内医学文献情報データベースの無料公開を願って</span></a></p>
<p>●関心のある事件についてより詳しく知るために</p>
<p><a href="http://shimohara.net/nitona/kiseki/daigaku.htm" rel="nofollow">・大学図書館の一般公開を望む 薬害エイズの教訓</a><br /><a href="http://shimohara.net/nitona/kiseki/anzentoiugenso.html" rel="nofollow">・『安全という幻想 エイズ騒動から学ぶ』を読んで 医学図書館員が読む薬害エイズ</a></p>
<p>●新聞やメディアの報道に接し、エビデンスの観点から情報の典拠を確認するために</p>
<p>「iPS心筋移植の大誤報」の記憶が鮮明です。</p>
<p>2012年10月、山中信弥先生のノーベル医学・生理学賞受賞に日本中が喜びに沸いていた矢先、「一人の日本人が、アメリカでiPS細胞から作った心筋細胞を移植し心不全を治療した」という記事が大新聞の一面に踊りました。ところが、数日を待たずして誤報の「おわび」が掲載され、この事件はあっさりと幕引きになりました。</p>
<p><a href="http://www.qlifepro.com/news/20121015/ips-myocardial-transplantation-had-been-faked-why-so-big-that-news-verify-the-coverage-details.html" rel="nofollow">「iPS心筋移植」は捏造だったのか?なぜこんなに大きく報道されたのか?</a></p>
<p>さっそく、医中誌Webで「“該当人物名”AND“iPS細胞”」で検索してみました。ヒットした3件はいずれも解説記事で、ここからは、報道されたような快挙はとても想像できませんでした。「なぜこんなに大きく報道されたか」についての検証は、私の知る限り充分ではないと思われます。</p>
<p>それにつけても、新聞記事には情報の典拠または確認のための手がかりを明記して欲しいと望みます。</p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/91de7d81b69645339ea6782d52aafa8c.jpg" /></p>2023-02-16T02:02:37+00:00[新連載] 財務諸表で読み解く薬剤師業界の現状と未来 ー 第1回:収益性の分析から垣間見る調剤事業の姿
2022-12-23T04:25:53+00:00syuichiaohttp://cmj.publishers.fm/editor/495/http://cmj.publishers.fm/article/26767/<p> この連載では、保険薬局や製薬会社など、医療関連企業の財務諸表を読み解きながら、主に薬剤師業界の現状と未来を考察します。臨床判断において、医学論文(エビデンス)が貴重な情報源となるように、医療業界の今後を考える上で、大手上場企業が公開している財務諸表は有用なエビデンスだといえましょう。</p>
<p> 連載の第1回目は調剤薬局大手、<strong>アインホールディングス(証券コード9627)</strong>の財務諸表データに基づき、同社の収益性を評価しながら、調剤薬局事業の現状を考察したいと思います。</p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>営業利益率と資本利益率を追え!</strong></span></p>
<p> 企業の収益性を評価するにあたり、個人的に注目する財務指標が<strong>営業利益率</strong>と<strong>資本利益率</strong>です。 まずは、アインホールディングスの<strong>営業利益率</strong>の推移から見ていくことにしましょう。その前に、基本的な財務会計用語について簡単に解説します。</p>
<p> </p>2022-12-23T04:25:53+00:00重心学会の市民公開講座でお話ししました(1) ~私たちはふつうに老いることができない~
2022-12-28T15:42:55+00:00spitzibarahttp://cmj.publishers.fm/editor/584/http://cmj.publishers.fm/article/26782/<p> 読者のみなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 </p>
<p> 先月号では、11月に開催された生命倫理学会のシンポについてご報告しました。今月は、12月1日、2日に開催された日本重症心身障害学会のプログラム最後、市民公開講演のご報告です。最初に、かつて医療的ケア児である息子さんのことを「ゆっびいのばんそうこう」というTV番組で紹介された女優で、現在は国立市議会議員である石井めぐみさんが重症児の子育て(息子さんは小学校の時に亡くなっています)について語り、次に私が「私たちはふつうに老いることができない~親たちの体験から考える支援のあり方」と題して高齢期の親について語る、という趣向でした。</p>
<p> 私としては最後の5分間が、今も続く重症児者施設での面会制限について渾身の訴えとなりました。こちらでコロナ禍での施設の面会制限について書いてきたことを、半年かけて推敲した言葉で盛り込みました。聴衆の皆さんにとっては思いもよらない爆弾になることを承知のうえで、今回だけはどんな反応が返ってこようと、何を言われようと、言うべきことを言わせてもらう、と腹をくくって出かけました。</p>
<p> 当日お話ししたことを、(1)親たちの高齢化をめぐる25分間と、(2)最後の5分間の「爆弾」の2つの記事に分けてご報告します。</p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/bdd7a6d3f89f4cfbb0f376d4fc34efb1.jpg" /></p>2022-12-28T15:42:55+00:00重心学会の市民公開講座でお話ししました(2) ~コロナ禍での面会制限についてお願い~
2022-12-28T15:43:22+00:00spitzibarahttp://cmj.publishers.fm/editor/584/http://cmj.publishers.fm/article/26783/<p> 「<strong><a href="https://cmj.publishers.fm/article/26782" rel="nofollow">重心学会の市民公開講座でお話ししました(1) ~障害のある人の親たちの高齢化について~</a></strong>」の記事でご報告した講演の、最後の5分間が以下です。</p>
<p><img style="margin: 0px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/274/bdd7a6d3f89f4cfbb0f376d4fc34efb1.jpg" /></p>2022-12-28T15:43:22+00:00