「無益な治療」を両親が望み続けたケース:「なぜ」への視点転換という希望
記事テーマ:生命倫理
今年は2月号、5月号と「無益な治療」論を取り上げてきました。日本の終末期医療をめぐる問題は、多くの人が海外の安楽死や医師幇助自殺など「死ぬ権利」という議論の文脈で論じていますが、私はむしろ、それは「無益な治療」論の文脈に沿って「医療をめぐる意思決定のあり方」…
医療に思いやりがなくなった、と世間で言われたことがあります。
それは、だいぶ前のことだったかもしれません。今はどうでしょうか。
検査や治療の選択肢は増え、医療情報も(玉石混淆ですが)以前より格段に入手しやすくなっています。
そんな中で、いかに「正しく」医療行為を行うかが、注目されがちです。
それが、現代の「思いやり」なのでしょうか。
思いありのある医療とは何か。
そもそも、医療に思いやりという軸が必要なのか。
思いやりというコトバの魔力に惑わされないようにしながら、少し考えてみたいと思います。
記事テーマ:生命倫理
今年は2月号、5月号と「無益な治療」論を取り上げてきました。日本の終末期医療をめぐる問題は、多くの人が海外の安楽死や医師幇助自殺など「死ぬ権利」という議論の文脈で論じていますが、私はむしろ、それは「無益な治療」論の文脈に沿って「医療をめぐる意思決定のあり方」…
記事テーマ:医療と音楽
近年、「グリーフ」という言葉を耳にする機会が増えました。グリーフ(悲嘆)とは、喪失にともなう身体的・精神的変化を指します。私は音楽療法士として、これまでアメリカと日本のホスピスで患者さんやそのご家族のグリーフと向き合ってきました。その経験から感じることは、人…
記事テーマ:医療×哲学
”心臓病の発症が約30%減る”というのと、”119人に対して約5年間治療を行うと、そのうち一人だけ心臓病から救うことができる”というのはプラバスタチンという薬剤に関する、同じ薬剤効果の記述である。[1]前者は相対危険、後者は治療必要数(NNT:Numbern…
記事テーマ:医療者
0.はじめに 皆様、お元気ですか??6月ジメジメは個人的には苦手な季節です。早く夏(休み)にならないかなあ・・・さて、わたくし勘違いしておりまして、前回なぜか非薬物療法を2回連続でお届けしてしまいました。なので今回は医療者特集です。最近は興味深い医療従事者…
記事テーマ:薬
いつのまにか暖かくなってきましたね。もうコートの出番は終わったので早くしまわなくてはと思いながらも放置したままの私ですが、かけっぱなしのコートを見てふと思いました。2017年の冬は風邪を引いたりして体調を崩すことなく乗り越えたなぁ…と。私は調剤薬局で働いてお…
記事テーマ:薬
さて、前編では、NSAIDs/アセトアミノフェン、トラネキサム酸、アズレンスルホン酸ナトリウム、デカリニウム塩化物、桔梗湯を取り上げましたが、後編では従来より風邪に有効なのではないかと示唆されていたミネラルの亜鉛、そして賛否が分かれそうなステロイドについて取…
記事テーマ:かぜの研究
何もしないということか?かぜに有効な治療がないことは、ここまで取り上げてきました。有効な治療がないといっても、かぜは自然に治るものです。どうしても症状を一時的に改善したい、という場合には対症療法を選択せざるを得ませんが、薬には有害事象(副作用)もあります。か…
記事テーマ:イベント告知
本ワークショップは特定非営利活動法人『アヘッドマップ(Association for Appropriate Healthcare Decision-making and Practice:AHEADMAP)』が主催するEBMワークショップです。また年1回開…
記事テーマ:報告
去る2017年4月15日、宮城県仙台市にて、アヘッドマップ東北プロジェクトチーム主催のEBMワークショップを開催しました。おかげさまで30名を超える参加のお申し込みをいただき、盛会のうちに終えることができました。開催概要は以下をご参照ください告知:『みんなで…
記事テーマ:編集部から
「読者コミュニティ」を、ぜひともご活用ください。パブリックレビューのコメントも、こちらからお寄せください。「読者コミュニティ」は上のメニューからどうぞ。
「世界なんて簡単に変わるはずがない」 多くの人は疑いようのない事実だと考えてい…
渦中にいると気づかないぐらい ささいな判断の違いが 後になって大きかったとわか…
人らしさ それは人間が持つ、魅力的で神秘的なもの。 その聖域が 人工知能(AI…