[特別寄稿] 「医療倫理と教育」ー病む本人が主治医ー
記事テーマ:企画特集
西沢 いづみ京都の古い西陣地域には「おいでやす三寸」という言葉があります。まだこの町に、ガチャコンガチャコンと西陣織りの音が響いていた頃に生まれた言葉だそうです。西陣織を織っている最中に、客が「ごめんやす(おじゃまします)」と入ってくると「おいでやす(よくい…
今回は特集「医療倫理とその教育」を企画いたしました。
6人の連載記者がそれぞれの視点から「医療倫理とその教育」について、今考えていることを書き連ねていただきました。
さらに、編集部からの推薦で、生命科学研究者で生命倫理学の著書もある西沢いづみさんに、記事「『医療倫理と教育』ー病む本人が主治医ー」をご寄稿いただきました。
医療人として働いていると、医療倫理について立ち止まって深く考える機会は、あまり多くはないでしょう。さらにその教育となると、機会に恵まれることはあるでしょうか。
この特集が、これからの医療の姿を考える議論の端緒になれば、という思いです。
ぜひとも、じっくりとお楽しみください。
記事テーマ:企画特集
西沢 いづみ京都の古い西陣地域には「おいでやす三寸」という言葉があります。まだこの町に、ガチャコンガチャコンと西陣織りの音が響いていた頃に生まれた言葉だそうです。西陣織を織っている最中に、客が「ごめんやす(おじゃまします)」と入ってくると「おいでやす(よくい…
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今回の特集に何を書こうかなぁ……と考えていた数日前、個人的な知り合いの医師とメールでやりとりしていたら「どういうインフォームド・コンセントをするべきなのかについて」というフレーズが目に入りました。とても尊敬している医師なので、思わずパソコンの前で「ありゃぁぁ…
記事テーマ:企画特集
はじめに今月は毎年好例の特集号ですね。医療倫理がテーマということですが、今回も彼らに登場してもらおうと思います。彼らが経験した症例を医療倫理的な観点からディスカッションしてもらうという内容です。では、参りましょう!ねこでも読める医学論文 番外編「ねこと学ぼう…
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「自分の勤務中に亡くなるかもしれない容体の悪そうな患者を選んで、消毒液を混入した」[1]これは、ニュースでも大々的に取り上げられていた大口病院での殺人事件の容疑者の言葉です。容疑者は他にも、「自分が勤務のときに亡くなると、家族への説明が面倒だった」と供述して…
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高齢者における多剤併用、いわゆるポリファーマシーをめぐる問題が注目される中で、潜在的に有害事象リスクの高い薬剤、あるいは医学的に無益な薬剤を、いつ、どのように減らしていくかという議論が活発になされているように思います。もちろん、こうした問題に関心が集まってい…
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音楽療法士として医療現場で働いていると、簡単に答えが出ない問題に遭遇することが多い。「患者さんから贈り物を受け取ってもいいのだろうか?」 「自分が責任をもってみれないほど、多くのケースを受け持っていないか?」 「自分がグリーフ(悲嘆)になっているときに、…
記事テーマ:企画特集
みなさん、こんにちは。今年の企画特集「医療倫理とその教育」は、オンラインコミュニティ「地域医療編集室」内にある地域医療ジャーナル運営チームで決定しました。(これもはじめてです。)決まった頃から、これはちょっと大変なテーマになったなあと、正直なところちょっと気…
「世界なんて簡単に変わるはずがない」 多くの人は疑いようのない事実だと考えてい…
渦中にいると気づかないぐらい ささいな判断の違いが 後になって大きかったとわか…
人らしさ それは人間が持つ、魅力的で神秘的なもの。 その聖域が 人工知能(AI…