[特別寄稿] プラセボ効果とノセボ効果の知識を社会に広げよう
記事テーマ:企画特集
森ノ宮医療大学大学院保健医療学研究科 山下 仁はじめに2013年の時点で、日本における「プラセボ」という言葉の認知率は30%程度です[1]。2020年には有名ミュージシャンの楽曲タイトルにも使われましたし、最近はCOVID-19の治療薬の有効性についてプラ…
ノセボがあるのは、
医療に不安や畏れがあるから。
プラセボがあるのは、
医療に希望や期待があるから。
まるで、内面を映し出しているかのようだ。
ぼくらは治療によって
外部から受けとる作用だけではなく、
内面からも大きく影響を受けているんだ。
ここでちょっと考えてみたい。
なぜ今、「ノセボとプラセボ」が注目されているのだろうか。
特集記事・連載記事とともに、
2編の特別寄稿記事、1編の寄稿記事を掲載いたしました。
ごゆっくりとお楽しみください。
記事テーマ:企画特集
森ノ宮医療大学大学院保健医療学研究科 山下 仁はじめに2013年の時点で、日本における「プラセボ」という言葉の認知率は30%程度です[1]。2020年には有名ミュージシャンの楽曲タイトルにも使われましたし、最近はCOVID-19の治療薬の有効性についてプラ…
記事テーマ:企画特集
プラセボ製薬株式会社 水口 直樹はじめに「人の為、ニセモノだからできること」を社訓に掲げるプラセボ製薬株式会社は2014年に創立されました。プラセボとは偽薬のことで、プラセボ製薬株式会社(以下、当社)は薬に似せた食品を「本物の偽薬」として販売する会社です。…
記事テーマ:食事と健康
今月の地域医療ジャーナルは特集号です。テーマは「ノセボとプラセボ」。私自身,「読みたいなぁ」,「書きたいなぁ」と感じていたテーマでもあります。主に臨床研究や薬剤投与等の場面で話題になるテーマかと思いますが,それらに関する詳細は他の先生方におまかせし,私は特に…
記事テーマ:暮らしと健康
薬局薬剤師のhataboです。少し寄稿を休んでいる間に10月になりました。もう2021年の下半期ですね。毎年、何かに忙殺されて過ごしている気がします…。今年の上半期は、ワクチン集団接種が生活のメインでした。世の中もそうでしたよね。日常生活での会話や、カフェで…
記事テーマ:医学と文学
自らのからだを実験室にしてプラセボ効果を実証した人がいます。ノーマン・カズンズ(1915-1990)です。ノーベル平和賞の候補にもなった有名なジャーナリストで、核兵器廃絶、環境汚染反対運動などで活躍しました。日本では広島の原爆乙女をアメリカに招き治療を受けさ…
記事テーマ:ねこ読め
はじめに今回は特集号「ノセボとプラセボ」ということで、ねこ薬剤師たちにこのテーマについて語ってもらおうと思います。ねこでも読める医学論文 番外編「ねこと考えるノセボとプラセボ」はかせ「オーナーから指令が届いた」みに丸「またですか…」はかせ「『ノセボとプラセボ…
記事テーマ:あさ読み抄読会
こんにちは,エビカツ横丁の kei です。今回も素敵な著者陣の末席を汚させて頂き,実際の論文をあっさりめに読んでみたいと思います。今月号はノセボ・プラセボがテーマにということで,正直どのような内容にすべきか大変悩みました……が,やはり「プラセボ効果」といえば…
記事テーマ:病いと疾患
岡山で家庭医をしている横田雄也と申します。私の連載では、日常生活や医療現場の様々なトピックを、できるかぎり多角的な視点で考え、発信していこうと思っています。個人ブログ(https://yktyy.hatenablog.com/)では、主に読書からの学びや、家…
記事テーマ:企画特集
寄稿記者:dongritaka 薬剤師米津玄師の歌『PLACEBO+野田洋次郎』に以下の歌詞がある。 気の迷いじゃない 嘘じゃない想い 思い込みじゃない 嘘じゃない想い ≪米津玄師『PLACEBO + 野田洋次郎』 歌詞より抜粋≫この歌自体は、突然…
記事テーマ:臨床的惰性
前回の記事でご紹介したように臨床的惰性(ClinicalInertia)とは、医師が必要に応じて治療を開始、または強化できないことを意味する概念でした。臨床的惰性は、とりわけ糖尿病治療の文脈で強調されてきた背景があります。患者の血糖(あるいはHbA1c)値が…
記事テーマ:患者の言葉
先月号のyktyyさんの記事「『こだわりの強い患者』という表現への違和感」を読んで、「頑ななご家族」が関わる興味深い事例を思い出したので、今月はそれについて書いてみようと思います。2019年に上梓した拙著『殺す親 殺させられる親重い障害のある人の親の立場で考…
記事テーマ:鍼灸と地域医療
みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!今回は東北大学病院・漢方内科の金子聡一郎さんに大学病院における鍼灸について書いていただきました。前回の昭和大学に引き続き大学病院で活躍している鍼灸の詳細を解説していただきましたのでどうぞお楽しみ…
記事テーマ:アートと医療
埼玉慈恵病院 手外科マイクロサージャリー研究所の 診察室のホスピタルアート制作。実際にホスピタルアートを入れて どう思われたのか 埼玉慈恵病院の皆様の 感想の動画になります。本当にありがとうございます。「心と体」似顔絵描セラピー・プロジェクト 代…
記事テーマ:編集部から
今月号は企画特集「ノセボとプラセボ」をお送りいたしました。注目されているトピックということもあり、記者からたくさんの記事をご寄稿いただきました。おかげさまで、本誌創刊以来最も多くの記事を掲載することができました。ありがとうございます。これらの記事が読者のみな…
「世界なんて簡単に変わるはずがない」 多くの人は疑いようのない事実だと考えてい…
渦中にいると気づかないぐらい ささいな判断の違いが 後になって大きかったとわか…
人らしさ それは人間が持つ、魅力的で神秘的なもの。 その聖域が 人工知能(AI…