読者のみなさん、こんにちは。暑い夏の毎日、いかがお過ごしでしょうか。
かぜの研究はちょっと季節はずれですが、すぐに秋は来ます。怯まずにつづけたいと思います。
地域医療ジャーナル 2017年6月号のぼくの記事 プラセボの予後からわかること では、なぜそもそも治るはずのかぜに対して無益な治療がつづけられるのか、と疑問を投げかけたところでした。
こうした、治療効果が少ないという科学的知見を突きつけられたとき、よく医療者が考えることがあります。(実際によくささやかれます。)
薬が効かないなら、プラセボ(偽薬)を使えばいいんじゃないですか?
もちろん、そんなことはできないのですが、医療者の「何かをしてあげないと気がすまなくなる質」というものには、本当に困ったものです。
それでは、かぜに対するプラセボの効果についての論文をみておきたいと思います。
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