原始的な感覚の世界から視覚・聴覚のみの世界へ
ぼくたちが、人と直接対面してコミュニケーションするとき、いろいろな感覚を使います。(感覚器が正常に機能している場合)原始的な感覚には視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚・温痛覚のような表在感覚などがあるでしょう。これらの感覚器を総動員して、相手から情報収集しながらやりとりをしています。
それでは、直接対面せず、何らかの媒体を通してコミュニケーションするときは、どうでしょうか。
本やネットの文章などのテキストには視覚情報を使います。テレビや動画などの映像には、視覚情報に加えて音声などの聴覚情報を使います。
このように、媒体を通じたコミュニケーションでは、視覚と聴覚に偏重した情報のやりとりになっていることに気づきます。
オンライン会議など、人と直接対面せずデジタル情報でやりとりするようになり、その傾向はさらに加速しているように思います。
例えば、体温は直接触れることによってとらえることもできますが、体温計で計測することによって視覚情報に変換してとらえています。各種計測器やセンサーは、可視化することによって視覚情報に変換して人に伝えています。
他人の痛みはもはやとらえることはできず、痛みスケールによって視覚情報に変換するしかありません。
原始的な感覚を通してとらえられた現象を人に伝えたり共有するためには、今のところ視覚・聴覚情報として表現するしかないようです。
表現するとき、どんな情報が減衰されていくのか。意識しながら現象に向き合っていきたいと思います。
体温とぬくもりの感覚
そんなことを考えている間に、今月号は「体温とぬくもりの感覚」というタイトルになりました。
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