読者のみなさん、こんにちは。お久しぶりです。今月はご報告が二つあります。
まず、このたび、ベルギーの医療職ら9人が医療現場での安楽死の実態について批判的に報告し考察した書“Euthanasia: Searching for the Full Story: Experiences and Insights of Belgian Doctors and Nurses”(Timothy Devos Edit. , Springer, 2021, Open Access)を、安藤泰至先生(宗教学者 鳥取大学医学部)と笹月桃子先生(小児科医 西南女学院大学保健福祉学部・九州大学大学院医学研究院)と共訳しました。今年の秋に刊行予定だったのですが、訳者がそれぞれに補論を書くことなど諸事情から少し遅れており、来年春になりそうです。
もう一つのご報告は、その翻訳書の刊行を前提に企画された第34回日本生命倫理学会年次大会(関西学院大学 11月19-20日)の大会企画シンポジウムⅠ「安楽死問題における〈当事者〉とは誰か?」に登壇したことです。「『殺させられる者』としての家族」と題して、発表しました。これまで安楽死と家族について、こちらで考えてきたことなので、今月はその内容についてご報告したいと思います。
以下、当日の発表でお話ししたことです。
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