地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル 読者コミュニティ

kumamoto
kumamoto

一般公開 情報格差が選択肢を減らすという事例としてHPVワクチンをあげたのか疑問です。HPVワクチンの有効性と安全性についてもう少し情報を集めたほうがいいのではないでしょうか?HPVワクチンのがん予防(前がん病変予防ではなく)効果について、頑強なデータは存在しません。むしろ高い接種率で10年以上が経過しているオーストラリアで子宮頸がん罹患率が低下せず、むしろ若い世代の子宮頸がん罹患が増えているということをどう説明するのでしょうか?CIN2,3予防がほんとうに浸潤がん予防につながるかどうかは、いまホットな学術論争の最中です。
さらに日本の産婦人科医の娘が接種しているかどうかの調査
2014年の調査で0%
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26155971/
その3年後のフォローアップで16%
https://link.springer.com/article/10.1007/s10147-017-1188-9
ですので、情報と知識があれば接種するというものではありません。他人の子供には勧めるけど、自分の子供には打たないという選択があります。

返信コメント(0)

kumamoto

kumamoto

早速のお返事ありがとうございます。
とても示唆的な論文がこちらにありますので参考にしてください。
https://www.mdpi.com/2076-393X/8/3/425
ワクチンの効果を証明するために国の研究費を使った研究ですが、その意図に反して、ワクチン接種率の高い世代は16型18型は減ったけれどもハイリスク型(発がん性)全体はむしろ増えていたという日本のデータです。

kangosyoku_no_ebm

kangosyoku_no_ebm

Type Replacementの存在を初めて知りました!
ありがとうございます!
10数年以上も前から指摘されていることなんですね
ご指摘を受けて知ったので現時点で考えを述べるのは難しいのですが、十分に考えられそうだと感じました

介入研究と観察研究では因果関係を検証する上では一線を画すものがあると認識していますが、断定するような書き方は適切ではなかったと思います。
ご指摘を今後に活かしたいと思います。

どのご指摘も大変学びになります。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

kumamoto

kumamoto

お返事ありがとうございます。
お返事の中で「オーストラリアに関しては長期的にはもっと減少する可能性が示されているものと認識しています。
https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667%2818%2930183-X/fulltext#%20」と引用されている研究論文は、ある前提で計算すればこうなるという希望的観測の予測値であって、エビデンスではありません。しかもこの論文の著者にはHPVワクチン開発者であるフレイザー氏も入っています。COIのところをよくお読みくだださい。
私が指摘した論点=オーストラリアで12年間も高い接種率でHPVワクチンを投与してCINも減っているのに、実際にがんが減っていないこと=については、どうお考えですか。もしほんとうにCINの減少がそのままがんの罹患率の減少につながるというあなたのお考えが正しいなら、もうそろそろがん罹患率が減り始めてもいいと思うのですが、タイプリプレイスメントが起きている可能性についてどうお考えですか?

kangosyoku_no_ebm

kangosyoku_no_ebm

貴重なご意見ありがとうございます。
私自身、把握できていなかったこともありとても参考になります。

子宮頸がんは「HPV感染→前がん病変→浸潤がん」という経過を辿る為に、前がん病変を防げれば、浸潤がんも防げるとほぼ確実に言っていいものであると認識しています。

また、実際には前がん病変の時点で手術などの介入が行われることも多くあることや、浸潤がんになるまで観察するのは倫理的な問題もあるということも、浸潤がん予防効果を示すことが容易ではない理由だと考えます。

そしてオーストラリアに関しては長期的にはもっと減少する可能性が示されているものと認識しています。
https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667%2818%2930183-X/fulltext#%20

また、医師の娘が接種しているかどうかに関してですが、まだはっきりとした報告は無いと認識していますが、私の観測した範囲内ではその傾向があると感じることが多々ありますし、示されている報告でも僅かではありますが、接種している人は増えています。勿論、このデータから医師の娘で接種する人が一般集団よりも多い、もしくは今後確実に増える等と断言することは出来ないとは思いますが、その可能性があると解釈することは可能であると考えます。