NFT(Non-Fungible Token)とは非代替性トークン。
偽造が難しいブロックチェーン技術によって、作品の作者や所有者の情報を証明できるデジタル資産のことです。
コピー可能なデジタルデータでも原版が特定できるため、作品の価値が守られるというメリットがあります。
このNFTを活用したアート作品の発表が国内外で急増し、OpenSea、Foundationなどのマーケットプレイスにて盛んに取引されています。
今回は、NFTアートをチャリティに応用した、興味深いひとつの取り組みをご紹介いたします。(編集長)
NFTアートを活用したチャリティ
初めまして。山崎と申します。
私は都内で小児科の看護師をしながら、病院の子どもに花束を贈るというボランティア活動をさせていただいています。
今回は「NFTアートを活用したチャリティ」について、活動の内容をご紹介させていただくことになりました。ありがとうございます。
病院の子供に花束を贈る活動は今年の8月に始まりました。始めた1番の目的は、病院の子供やママの笑顔を増やしたいなと思ったことです。
たまたま小児科に配属されて看護師として働く中で、いつも看護師たちに明るい笑顔を見せてくれる子どもたち、とても小さな身体に呼吸器や点滴などたくさんの管をつないで必死に治療している生命力、自分が治療で辛いのにお家で待っている兄弟のことを心配する心の優しさ、挙げきれないほど子どもに元気や笑顔、癒しをもらってきました。
また、手術や検査で24時間、何日も付き添う多くのご家族は、看護師が夜中に巡回しても夜中でも起きて子供の変化を観察してくださる愛情などなど、看護師を辞めたいと思った時もいつも子供の笑顔やご家族の愛情を感じる機会がたくさんありました。
集中治療室では、機械だらけの殺伐とした環境で、お花はもちろんおもちゃの持ち込みも制限されていました。病院内は花粉アレルギーのこともあるので、持ち込みができないことが多いのです。
まだお花を見たり触ったりしたことがない子どもに、
お花を届けられたらどんな顔をするかな?
難しいかもしれないけど、お花で少しでも笑顔になれたらいいな、
ご家族にも少しでも癒されてもらいたいな、
と考えていました。
なぜ「花」を通して活動をしたいと思ったかについては、私自身が花が好きで、飾って楽しんでいたということもあります。そして、一度花屋で働かせていただいた経験がこの活動に大きく影響しています。
コロナ禍にあっても、花屋の需要は大きくて、誰かを思って花を贈る温かく優しい気持ちに触れながら、お花の持つ人を癒す力や明るさってすごいなと感じる体験をさせていただきました。花に関して全くの素人である私が、花のことについてお話しすることは失礼だと思いますが、お花の持つパワーを確かに感じた経験がありました。
病院で過ごす子どもにお花を届けられたらいいなと思う気持ちが強くなりました。
いろいろ調べるなかで出会ったのが、子供への花育活動のボランティアをされていた虎ノ門にあるhananeさん。
私の想いを伝えてみたところ快く引き受けてくださり、2021年8月25日に第1回目の企画、「花つみ」イベントが実現いたしました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
hananeさんがまとめてくださった、こちらの概要をごらんください。
今は自費で活動していますが、お金がたくさん集まれば開催の回数やお花の本数も増やせます。資金を集める方法として、クラウドファウンディングも検討しましたが、手数料で花束が作れてしまうなぁなどと思い、他にも良い方法がないかなと考えていました。
NFTを利用したチャリティを始めたきっかけはアートを勉強している妹です。私のこの活動の夢を妹に語っていたところ、「NFTアートが絶対くるから出品してみたら?」と教えてもらったのです。
OpenSeaのクリエイターページ
https://opensea.io/babyflowerNFT?tab=created
やり方を教えてもらいながら、デジタルで描いたイラストを、活動に込められた想いとともに出品してみたところ、少しずつ活動を知っていただき、購入してくださる方が出てきました。
また、大変ありがたい事に、活動に賛同してNFTアートを寄付してくださる方もおられ、活用方法の可能性を楽しみながら行っています。
参加方法については、初心者の私から説明はすることははばかられますが、わかったことは誰でも参加できるということと、これからどんどん広がっていく方法だということです。
少しでも子供の笑顔が増えたり、子育てをされているママやパパの癒しになればという思いで活動しています。
コロナによって様々なイベントがことごとく中止になりました。子供に色々な体験・感情を経験しながら伸び伸びと過ごせるような、きっかけづくりに慣れれば良いなという気持ちでこれからも活動させていただきます。ご協力いただけると嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また、このような機会をいただき心よりお礼申し上げます。
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