2011年3月11日の東日本大震災による津波の影響で、東京電力、福島第一原子力発電所で放射性物質の放出を伴った事故が発生しました。この事故による周辺住民への健康被害の懸念さてるわけですが、先日、福島県住民を対象とした調査で甲状腺がんが50倍も多いという衝撃的な報道がなされました。
「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘
ハフィントンポスト日本版
(投稿日:2015年10月08日 21時02分 更新:2015年10月08日 21時15分)
この報道の内容は、事実という側面もあるかもしれませんが、「50倍」という数値の妥当性については議論の余地があり、慎重に解釈せねばならないと、一部の専門家では言われているようです。どういう事でしょうか。
今回は甲状腺がんスクリーニングを例に過剰診断について考えていきます。
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