前回は精神科医療の歴史にも触れながら、精神疾患・・・ココロのトラブルは正常と異常の境界があいまいで、時にその境界も大きく動いてしまうこと、ゆえに時代の中で大きく増えることもあれば、何が何でも早いうちから治療してしまうというのは考えものかもしれない、といった話をしてみました。
さて、今回は普段の仕事に関連して読んでる雑誌から一つ考えが浮かんだのでそれを取り上げてみます。『臨床精神薬理』第18巻第3号の特集「エビデンスと実臨床との乖離をどう埋めるか」です。
この分野では名だたる先生方が書かれていますので私がどうこう言うのはちょっと生意気かもしれませんが、これを読んでいくつか気が付いたことについて指摘し、自分の考えを述べてみたいと思います。
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