地域医療ジャーナル

2018年01月号 vol.4(1)

「体位変換」とそこから見える看護師のエビデンスとの関係性

2017年12月21日 13:44 by kangosyoku_no_ebm
 読者の皆様は「体位変換」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
 
 これはその名の通り、体の向きなどを変えることで、広義には排痰ケアとしての体位ドレナージや安楽の確保なども含まれることと思いますが、やはり多くの場合は「褥瘡」と関連して用いられることが多い印象があります。
 
 さて、その”褥瘡”。
 医療従事者でない方の場合、「床ずれ」という言葉のほうが馴染みがあるかもしれません。
 
「褥瘡をつくったら看護師の恥!」と、学生時代に教員から厳しく何度も言われたものでしたが、そうはいっても「褥瘡をつくらない」というのはそう簡単なことではないんですよね。
※最近では、ギプス・シーネなどによる創傷である「医療関連機器圧迫創傷(Medical Device Related Pressure Ulcer)」1)[注1]という用語もうまれ、褥瘡とともに注意しなければならないものとして認知されてきています。 
 
 そして、その褥瘡を予防するための一般的な手法が冒頭の「体位変換」です。
 本来、健康な人は自分で寝返りができるので問題にならないのですが、何らかの疾患によって、あるいは筋力低下などによって自分で寝返りをすることができなくなることがあります。
 その為、看護師は”定期的”に病室を訪れては患者さんの体の向きを左に向けたり、右に向けたりしています。
 
 そしてその体位変換の頻度は、基本的に「2時間毎」とされています。 
 これは一般的に同一部位に一定以上の圧力が2時間以上加わると、圧迫される部位に虚血性の変化が起こると言われていることが根拠となっています。
 ですが、近年「本当に2時間毎が良いの?」と盛んに議論がされるようになってきました。
 
 今回は、「本当に体位変換は2時間毎が良いのか?」ということ、また、そこから見えてくる「看護師のエビデンスとの関係性」について論じてみたいと思います。
 
 
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