地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2018年05月号 vol.4(5)

配合錠を飲んだほうがイイですか?

2018年04月14日 21:11 by syuichiao

高血圧治療薬や糖尿病治療薬などの慢性疾患用薬において、2種類の有効成分を配合した、配合錠が増えてきました。参考までに、我が国で発売されているARBとCa拮抗薬の配合錠を(表1)に示します。


(表1)ARBとCa拮抗薬の配合錠

 

このような配合錠のメリットやデメリットについて、様々な意見があると思います。医師限定のコミュニティサイト「MedPeer」を運営する、株式会社メドピア(東京)が取りまとめた配合剤に関する意識調査[1]では、「薬剤の内服コンプライアンスが守られて好ましい」が、回答医師の34%を占め、次いで「薬剤選択肢が多くなり好ましい」が19%という結果でした。

 

このアンケート調査は2010年10月22日から、2010年11月4日の間に実施されたもので、有効回答数は1867件でした。やや古いデータではありますが、半数以上の医師が、患者メリットの面から配合剤を好意的に受け止めていたことが示されています。

 

とはいえ、「それぞれの薬剤の含有量に偏りがあり、使用しにくい」が17%、「在庫を考慮すると、薬価が割に合わない」が3%となっており、配合剤を否定的に捉えている医師も2割程度存在することが示されています。確かに、副作用が発生した際に、その原因成分を判別しにくくなってしまったり、用量が固定されているため、患者個別の用量設定を行いにくい、といった問題もあるように思います。

 

個別に薬剤を服用するより、配合剤としてまとめて服用することで具体的にはどんなメリットが、どの程度あるのでしょうか。点眼薬や吸入剤などにも配合製剤はありますが、今回は近年増えつつある、心血管用薬の配合錠についてまとめたいと思います。

[脚注]

[1] https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/40018/Default.aspx

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2018年10月号 vol.4(10)

今回は特集「医療倫理とその教育」を企画いたしました。 6人の連載記者がそれ...

2018年09月号 vol.4(9)

治療が有効かどうかを判断することは いつもむずかしい それと同じように 治...