地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2016年06月号 vol.2(6)

二日酔いに効く薬はありますか?

2016年05月21日 22:23 by 89089314
 私はお酒がとても好きです。(前回と同じ始め方ですね……)

 前回は「少量の飲酒で長生きできる」という説を否定する論文を紹介してみましたが、ついでなのでお酒好きにとっては悩ましい話(お酒を飲まない人には興味のない話)をもう一つしてみたいと思います。
 私が普段書いてるメンタルヘルスと薬に関する記事とは少し領域が外れますが、閑話休題ということで今回も気楽に読んでくださると幸いです。

 今回の話は「二日酔い」についてです。まずは二日酔いになったことがないような方のためにも少しその辛さを解説しましょう。
 二日酔いというのは、英語で言うと”hangover”でして、直訳すると「持ち越し」のような意味合いで、例えば睡眠薬の効果が翌朝にも残っていて起きられなかったりボーッとしたりといった状態にも使います。アルコールも、大量に飲むと分解が朝までに間に合いませんから、朝になっても血液中にアルコールが残っていて、めまいやふらつき、作業能力や判断能力の低下を引き起こします。まずこれが二日酔いの一つです。
 ちなみにアルコールの分解速度は健康な成人でかつお酒が飲めない体質でなければ、およそ体重1kgあたり1時間につき0.1gのアルコールを分解できるといわれています。

 例えば、体重85kgの私がこれからいわゆる「第3ビール」とも呼ばれる某リキュール類(◯麦、アルコール5%)500mL缶を1本飲むとしましょう(プシュッ)。
 キレのあるホップの苦味と香り、豊かな麦の味わい、爽快な喉ごし……いやあ、たまりませんなぁ。1本だけならすぐに飲めてしまいます。

 さて、そのようにして摂取したアルコールは、まずその量を計算すると、
  500mL×5%×0.8(アルコールの比重)=20g
 になりますから、それに10をかけて体重で割ると何時間で分解されるか計算できます。私の場合、約2.4時間ということになります。

 さらにもう一つの二日酔いの要因としては、このアルコール(エタノール)は分解されると、一旦毒性の強いアセトアルデヒドが生成します。このアセトアルデヒドは頭痛や吐き気など不快な症状を引き起こします。また、アルコール摂取やお酒に含まれる成分によって副次的に起こる脱水症状も二日酔いの症状を引き起こします。
 これら二日酔いの症状は、経験したことのある人ならおわかりでしょうが、非常につらいものです。とはいえ、そのうちまた繰り返してしまうのはお酒が好きな人にとっては共通の悩みでもあります。そのためでしょうか、二日酔いを何とかする方法というのを真面目に臨床で研究した論文というのはいくつか見つかります。今回は、それを紹介しながら二日酔い対策について考えてみましょう。
 
缶ビール
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