11月号から新しく連載している「これってどうなの?〜感染管理の脇道〜」の第3回となります。
これは感染管理における、「これってどうなの?」というもの、特に教科書などであまり解説されないような”脇道のエビデンス”についてまとめていこうという連載になっております。
どうぞお付き合いください。
読者の皆様は勤務中に指輪を着けていますか?
「基本的にアクセサリーの類は禁止だけど結婚指輪だけは良い」という施設もあれば「結婚指輪も含めて全部禁止」という施設もあります。
医療の現場で指輪の装着の何が問題になるのかというと主に感染症の観点からです。
特に看護職は実際に実際に患者さんに触れる機会が多いので、看護師を媒介して様々な病原微生物が伝播しているということが知られています。
その状況で指輪という“異物“を装着してしまうとそこに病原微生物が溜まってしまうのではないかという考えがあるのです。
手指衛生の重要性が認知されてきているという背景もそれを後押ししているのだと思います。
でも、実際に指輪は感染症のリスクを増加させるのでしょうか?
本稿では指輪と感染症に関するエビデンスについてまとめていきたいと思います。
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