地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2020年01月号 vol.6(1)

日本の高齢者の孤独、家族関係、そして死亡率:個人の生活様式は違いを生むか?

2019年12月28日 17:54 by MOura

病院家庭医の大浦です。
日本老年医学会雑誌の英文誌に、日本人の高齢者の家族関係と死亡率について調べた研究があったので紹介させていただきます。

Takagi E, Saito Y. Japanese older adults' loneliness, family relationships and mortality: Does one's living arrangement make a difference? [published online ahead of print, 2019 Dec 4]. Geriatr Gerontol Int. 2019;10.1111/ggi.13837. doi:10.1111/ggi.13837
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ggi.13837

この研究は、高齢者の家族構成をパターン化して、家族メンバーとの関係性によって死亡率に変化があったのかという研究です。

これまでにも、社会的関係が人間の健康の重要な決定要因として報告されています。特に高齢者の一人暮らしは高い死亡率と関連しているという報告もみられます。それは他の有名な喫煙などのリスク要因とほぼ同等と言われています。

最近のメタ分析148件の調査によると、全体として、比較的強い社会的関係は高齢者の死亡率を著しく低下させる傾向があります。特に家族関係は高齢者の健康にとって特に重要です。家族が最も重要なサポートを提供する傾向があるからです。家族関係が死亡率に影響を及ぼすかどうかは高齢者の生活様式によって異なります。

では家族関係の希薄さと死亡率に相関はあるのでしょうか?
独居のご老人は死亡率が高そうな予想が立ちますし、家族と仲の良い高齢者は長生きしそうな予想ですが、実際のところはどうだったのでしょうか。

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